更新日:2021.07.16ヒツジだけどサラブレッド?
更新日:2021.07.16
ヒツジだけどサラブレッド?
妊娠したメスにはエコー検査をして、お腹の中の赤ちゃんの様子を観察しています。
2021年5月31日に無事に出産したコハルも、妊娠中はエコー検査を行っていました。
(「赤ちゃんは、元気にしているかな?」獣医さんにエコーで確認してもらっています。)
(エコーで見やすくするために毛をカットしました。)
(毛をカットした後。)
今回は、未来のためのお話しです。
2020年4月に生まれたソラはメスの子です。
オオツノヒツジのメスは2才になる年には出産可能ですが、2才ではまだ成長途中で体が完成していないので、金沢動物園では3才になる年に初産を迎えられるように繁殖させています。
(3才で初めての子を産んだノゾミ。隣にいる赤ちゃんは、ソラです。)
つまり、ソラは再来年に初産を迎える予定でいます。勘のいい方はここまでで何のお話しかお察しがついたでしょうか。そうです、ソラにはエコーの英才教育を施しています。これまでは、かわいそうな感じでお腹の毛を剃らなければ、エコーの画像が見られなかったのはご報告の通りです。
でも、股の下からエコーを入れられれば、毛が薄いので剃らなくて済みます。人工哺育で育ち、担当者に慣れているノゾミでさえ、大人になってからトレーニングを始めたので、さすがに股の下を触られるのは嫌がりました。しかし、ノゾミの娘であるソラは人に触られることには慣れているサラブレッド(ヒツジだけど)。赤ちゃんの頃から体の色々なところを触り、人に触られることに徹底的に慣らしました。
どうです、この様子。
今や、股の下にエコーを入れられると腰を落として協力的な姿勢までとるように。2年後が楽しみです。さすがサラブレッド!
はんざわ