更新日:2015.03.25雨季の始まり。ところが・・・ その2
更新日:2015.03.25
雨季の始まり。ところが・・・ その2
園内のアンズとスモモの花が、一足早く満開となっております。皆様いかがお過ごしでしょうか。さてさて前回の続きになります。
予期せぬ出来事、それは産卵でした。3月の初めにキバラクモノスガメが産卵したのです。冬の間、やや冷やしてカラカラにしていたので食欲もあまりなく、じっとしていることが多かったのですが、体内では卵を作っていたようです。3月になってただでさえ週3回しか餌を与えていないのにそれすら全く食べないメスがいたので、どうしたのかなと思っていました。
とりあえず掘り出して人工孵卵を始めています。奥の卵が3月3日の卵。やや透明がかった白色です。手前の卵はもうすぐ孵化をすると思われる卵。昨年の9月に産まれました。中では子ガメが育っています。殻は濁った白色をしています。
そして今度はヘサキリクガメでございます。これまた餌を残すことが多くなったなと思っていたら、ある日コンクリートの床を後ろ足で掘る行動が見られました。レントゲンで確認したところ、4個の卵を確認しました。野生個体も乾季に卵を作り、雨季の始まりで産むのでしょうか。文献を探してみなければ。
掘る行動を見た4日後に産卵しました。こちらも人工孵卵を始めております。
そんなわけで、現在キバラクモノスガメの卵を3個、ヘサキリクガメの卵を4個温めております。もちろん梅雨時以降にも産卵してもらうべく、水まきをして大雨を降らせ、餌もたっぷりあげますよ。