更新日:2024.12.10モルモットの赤ちゃん誕生!
モルモットの赤ちゃん誕生!
少し前ですが、10月下旬にモルモットの赤ちゃんが生まれました!!
モルモットの赤ちゃんは、目も開いて、歯も生えて、毛も生えた状態で生まれてきます。
まさに少し頭の大きい大人のミニチュアです!
そんなミニチュア版で生まれてくるモルモットは、他に動物に比べて成熟して産まれてくるため、妊娠期間も長く60~70日と言われています。同じ齧歯類の仲間のマウスの妊娠期間は20日なので、約3倍以上の期間をお腹の中で過ごします。
お母さんの体重が約1100g、この時の産子数は5頭、赤ちゃんの体重は80~100g、単純計算で赤ちゃんの重さだけで400g、お母さんの体重の約1/3分を占めてしまいます。お母さんに対して大きな赤ちゃんです。それゆえに、モルモットは難産も多いと言われています。
野毛山動物園では比較的安産なことが多いのですが・・・
この時は予定日を過ぎてもなかなか生まれる様子がなく、確認のためレントゲン撮影を実施しました。
レントゲンでは、骨盤の恥骨結合が1.5㎝以上開き、出産が近いことがわかります。モルモットの成書によると、恥骨結合が1.5㎝まで開くと48時間以内に出産すると言われています。
ちなみに、これはまだ恥骨結合が開いていないレントゲン写真です。
比べるとわかりやすいですよね。
しかし・・・4日経過しても産まれませんでした。
もう一度レントゲン撮影をしました。
お母さんの様子に変化はありません。
赤ちゃんが成長しすぎてしまうと難産になってしまうこともあります。
赤ちゃんの大きさ、恥骨結合の開き、お母さんモルの様子から
十分に出産の準備はできていると判断し、出産を促すホルモン剤を投与することにしました。
すると投与から40分後に3頭の赤ちゃんを確認することができました!!
ずっと観察していたわけではないので、いつ出産始まったのか分かりませんが、無事に産まれてきて一安心です。
出産直後の写真です。
まだ、赤ちゃんの体は濡れており、お母さんは舐めて一生懸命に世話をしていました。
世話をしながらも赤ちゃんはまだ3頭、事前のレントゲンで5頭いることを確認していたのでまだまだ出産の途中、このあとも無事に生まれてくることを祈るばかりです。
それから約30分かけて残りの2頭を出産し無事に5頭の赤ちゃんが生まれました。
その後は順調に成長しています。
写真は生後5日目の様子です。
最近の親子の様子です。(11/22撮影)
上からみると大きさの違いが一目瞭然!
体重は約300g程度まで大きくなりました。
まだ展示場デビューはしていませんが、順調にこのまま成長すればデビューは目前です。
ぜひ、会いに来てくださいね!
現在、なかよし広場は工事中のためふれあいは実施していませんのでご了承ください。