更新日:2014.11.17小獣舎の体重測定 その1
更新日:2014.11.17
小獣舎の体重測定 その1
肌寒い季節になり、外出がおっくうになるところですが、日本の秋といえば紅葉!
野毛山動物園でも11月下旬に向かってどんどん木々が色づいていきます。
こちらの写真は昨年の11月29日に撮影した大池での写真です。
紅葉と、色彩豊かなカモたちとの共演は見物です。
こちらは花より団子、食べるか寝るかの小獣舎のニホンアナグマ。
冬への体力温存のための省エネモードです。
さて、動物園で飼育している動物の体重を記録することは
餌の量や種類の調整、投薬が必要になった場合の獣医が投薬量を調整する際など
健康を維持していくための様々な資料になります。
小獣舎の4種類も定期的に体重測定をしています。
労力はかかりますが、捕獲してしまう方法が短時間で済ませられます。
しかしその分、動物たちに負担をかけてしまうので、小獣舎のメンバーにはダチョウの体重測定での記事のように、エサで体重計に誘導する方法を現在、試みています。
10月30日に測定を行いましたのでその様子をご紹介します!
動物たちにとって謎の物体である体重計を魅力的なものに変える一品がこちら。
黒糖水です◎
塊のままの方が好きみたいですが、多くは与えられないので溶かしています。
これを体重計の上に敷いた板に垂らしておきます。
まずはホンドテン。
こちらは展示中のオス、チュウゴ。
テンの標準体重は1~1.5kgですので、調理用の体重計を使用しました。
チュウゴは物怖じしない性格なのですぐに乗ってくれるのですが、残念ながら落ち着きがないのでなかなか数値が定まりません^^;
自分で確かめたいのか表示が見えていませんが、1298gでした。
次はニホンアナグマ。
アナグマの体重は10kgを超えることもあり、業務用体重計を使用しました。
オスのデコポンです。目が合っちゃいましたね。
板の上で落ち着いちゃっています。こちらも担当者の企みには恐らく気づいていません。
デコポンは8000g、メスのミカンも同じようにすぐに乗ってくれて、測定値は7200gでした。
次はハクビシン。アナグマほど体重はありませんが、こちらも業務用体重計です。
板の上で落ち着いちゃっています。こちらも担当者の企みには恐らく気づいていません。
デコポンは8000g、メスのミカンも同じようにすぐに乗ってくれて、測定値は7200gでした。
次はハクビシン。アナグマほど体重はありませんが、こちらも業務用体重計です。
現在はオスのダイ、メスのチビの2頭とメスのチュウを交代で展示しています。
開園中は2頭が出ており、こちらも黒糖には目がないので2頭そろって乗ることもあり、
塗りたくるように垂らしています。
片方が下りた時がチャンス!
ハクビシンは尾も長いので、しっかり地面から離れているかどうかも確認します。
体格の大きいオスのダイは4400g。メスのチビは3500g。
こちらは日中収容しているメスのチュウ。
3900gでした。
動物と体重計をにらめっこしながらの測定でしたので時間もかかって、
担当者の気疲れもそれなりでしたが、動物たちには美味しい体重測定だったかな?
その2では、ここでは登場しなかったホンドタヌキとメスのホンドテンの
体重測定についてご紹介しますのでお楽しみに!
飼育展示係 植竹雅行