罪なき殺し屋たち ～ハイエナじゃないよ! リカオンだよ!!～

リカオンの姿を見つけた来園者の方のほとんどが
「あっ、ハイエナだ!」と言って近づいて来ます。

確かに、ハイエナの方がおなじみでしょうけどね!?




でもよく見てください。
変わった模様をした、
耳の大きなオオカミ、あるいは、シェパードのようでしょ!!

そうです。
リカオンは、まぎれもなくイヌの仲間、イヌ科の動物なのです。
(ハイエナは‥ハイエナ科の動物です。)

でもリカオンも昔はハイエナ科と考えられていた、と言う報告もあるので
ハイエナに間違えられるのも無理ないかもしれませんが…

毎週日曜日は牛の骨付き肉を与えているのですが、



あっという間に、



バリッバリッと、骨ごと噛み砕いて、



食べ終わってしまいます。


麻酔下での健康診断の時、歯をチェックしたところ
ギザギザで薄く鋭い歯と、牙が印象的でした。



こんな牙と歯で、噛みつかれたらたまったもんじゃありません。


H・バン・ラービックとJ・グドールの名著「罪なき殺し屋たち」には
リカオンもハイエナも登場します。


来園者の方が、ハイエナと間違えるのも無理はないかもしれませんが…
ズーラシアにいるのは、リカオンです。


本当は臆病で、時にひょうきんなリカオンたち。
これを機会に、是非リカオンをごひいきにお願いします。

(やせヒゲ眼鏡 田島)

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