ある日の午後　続き。

前回の続き。

睡魔に襲われるケープハイラックスのチビこと「ちびラックス」たち。その隣でただ一頭、もち（※名前です）は枝と闘っていました。「がぶり」「うりゃ～」
必死すぎて鼻がぺちゃんこになってます。「ふぬぬぅ」
子どもなのに、とってもイカツイ顔つきになってます。「ふう。ちょっと休憩。」
いつもの　きょとんとした顔に戻ります。「まだまだ～‼‼‼‼」
お！？ついにとれたようです!!!

何をそんなに頑張っているのかというと...樹皮を食べるため‼★

もち達が頑張って食べた後はこんな感じ↓結構きれいに取れているでしょ♪

ハイラックス達には餌として木の葉を与えていますが、樹皮も食べるんですよ～
頑張った後のもちのどや顔。（鼻になんか付いてるけどね）

こんなに硬い樹皮も、子どもたちはもう自分で剥がして食べることが出来るのです!
なぜなら、こんなに立派な前歯が生えていますから!↓↓(※怒っているわけではありません。あくびしているだけです）
以前にもブログでこの立派な前歯をご紹介しましたが、
その時に前歯は食べる時にはほとんど使わないとお伝えしました。
実は『ほとんど』というのがポイントで、
こういった樹皮を剥がすときには大きな前歯が役立ったりしています。
そのあと細かくするために噛むのは奥の歯ですが。

ちなみに成獣（オス）の歯はこんな感じです↓
（※ホラー画像ではありません。あくびしているだけです）
こうやって比べるとちびラックスの歯はまだまだ可愛らしいですね。

　

ちび達がウトウトしたり、枝や葉っぱを一生懸命食べたりと、これらの様子は毎日のように見られる光景です。
休んでいる時も、動いている時も、
とにかくよく観察すれば面白い動物なので、是非皆さんも足を止めて観察してみて下さい。
癒し効果半端ないですよ♪

飼育展示係　宮本

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