更新日:2019.11.03ありがとう、姫(クロヅル)
更新日:2019.11.03
ありがとう、姫(クロヅル)
去る10月25日、クロヅルの姫が死亡しました。
姫は1999年にズーラシアにやってきました。
年齢は24歳3ヶ月でしたので、ツルの平均寿命が野生では約30年と言われている中では少し早かったのかなと思います。
10月21日に歩行のふらつきが見られたため、採血・点滴を行い、展示をお休みしてバックヤードで様子を見ていました。
その後ふらつきが悪化し、回復することなく25日に死亡しました。
私はズーラシアで働き始めてまだ数か月ですが、飼育員として初めて担当することになった動物のうちの1頭がクロヅルの姫でした。
これほど早く動物の死に直面するとは思っておらず、急な別れだったので、まだ信じられません。
姫はとても人懐っこく、新人の私に対しても求愛ダンスをしてくれることもあり、その求愛ダンスを見るのが私の毎日の楽しみでもありました。
姫がいなくなって寂しくなったのでしょうか、最近隣の展示場にいるマナヅルのブーが頻繁に鳴くようになりました。
私にとっては長いようで短い間でしたが、姫の元気な姿を毎回見ることができて、とても幸せでした。
姫、ほんとうにありがとう。
最後になりますが、長い間、姫を見守っていただいたみなさま、本当にありがとうございました。
(飼育展示係 黒田)