更新日:2021.04.28カンムリセイランひなっこ成長記#11
カンムリセイランひなっこ成長記#11
みなさま、こんにちは!
ゴールデンウィークに近づいてぽかぽか陽気が増えてきましたね!
ひなっこ成長記第11弾です!
前回は4か月齢まで振り返ったので今回はその続きです。
生後4か月を過ぎてどんどんとふさふさになっていく冠羽。
カンムリセイランはオスもメスも冠羽がありますが、開き方が違います。
オスはたんぽぽの綿毛のような白くてふさふさした冠羽で普段は閉じています。
メスはツンツンとした王冠をかぶっているような形の冠羽で、普段は後ろに寝ていて馬のたてがみのようになっています。
ヒナの冠羽をみる限りオスの冠羽のようにふさふさで、普段は閉じていたのでこの子はオスなのかもしれない!と思っていました。
この冠羽、ヒナは寒いと開くようです。徐々に朝晩の冷え込みが厳しくなってくるとヒーターの前に座って冠羽が立っていたり、下に降りている時もフワッと開いたり、鳥肌が立つような感覚なのでしょうか?
動きが面白いなぁとしばらく眺めていました。
そしてまたひとつ変化が。
それまで真っ黒だったくちばしの黒色が薄くなり、付け根の方がうっすらとピンク色に変わってきました。
おとなのカンムリセイランはオスもメスもきれいなピンク色のくちばしなので、これもまた少しおとなに近づいている証拠です。
こちらは母親の写真です。ピンク色ですね!
さらに、過去の写真を見る限り、生後6ヶ月になれば雌雄判別が見た目でできるようになると分かっていました。
DNA鑑定という方法をとることもできますが、急いで雌雄判別が必要だったわけではないので生後6ヶ月を楽しみにしていました。
生後5か月になったころ、尾羽の付け根に黒い羽が伸びてきているのを見つけました!
冠羽の開き方とこの羽の色をみてきっとオスだ!と勝手に予想していましたが、結果はもう少し先になります。
この頃から好物の卵黄やコオロギを少しずつ私に近い距離で食べられるように馴致を始めていました。
それまで常に母親のそばで過ごしていましたが、いずれ母親と離れて1羽で暮らすようになります。
そうなった時に1羽になったことに加えて人への恐怖心というストレスがかかってしまいます。
また、体重測定など健康管理を行えるよう、飼育していく上で最低限の人が恐くない状態に馴らすことは重要であると思っています。
ヒナはもともとの性格も穏やかであまり物怖じしない個体なので、時間もかからず母親がいないところでも私のすぐ近くで卵黄を食べるようになりました。
そうなると体重測定もしやすくなります。
そしておいしいものがもらえるかも!とよくこちらを見るようになりました。
首をかしげて見つめる姿がこの上なくかわいい(^♦^)
体は大きくなっても表情はやはりどこかあどけなさが残ります。
いつまでもこの顔を向けてほしいなぁと密かに願う担当者です☆
つづく・・・
【飼育展示係 くわばら】