更新日:2021.04.24素敵な笑顔をありがとう。
素敵な笑顔をありがとう。
今回は悲しいお知らせになりますが、4月14日にホンドギツネのコウシロウが死亡しました。
4月頭頃から展示場で歩いている際に歩行の異常が多く見られるようになりました。死亡前日は展示場に行くまでにいつもよりひどい状態が見られたので、展示はお休みして様子を見ました。
翌朝獣舎に行き餌を与えようとしたところ、普段であればコウシロウの部屋の扉を開けるとすぐ巣箱から出てくるのですが、呼んでも出て来ないので覗いてみたところ死亡していました。前日も餌はいつも通り食べていました。
巣箱の中が荒れた様子ではなかったので、静かに息を引きとったのではないかと思います。
コウシロウは2010年10月に来園したので、およそ10年半ズーラシアで過ごしていました。
来園当初のコウシロウの写真は見つからなかったので、2013年の様子を皆様にご紹介したいと思います。
楽しそうに走りまわっているのが写真でも伝わってきますね。
約8年前のコウシロウなので、どこか若々しい、、、
私がコウシロウを担当していたのは1年間ですが、コウシロウの展示場には多くの方が足を運んで下さっていました。
毎日のように見に来て下さる方もいて、「人気者なんだなぁ。」と改めて思いました。
SNSでもコウシロウのかわいい写真が頻繁にあがっており、普段私がなかなか見ることができないコウシロウの展示場での様子も見ることができました。大変感謝しています。
ここから少し個人的なコウシロウの思い出話を。。。
どの動物も同じだと思いますが、担当になりたての頃はとても警戒していて、近くまで寄ってきてくれることは滅多にありませんでした。
数か月もするとだんだん慣れてきたのか、扉越しに近づいてくるようになり、ついには扉越しに餌を食べるようになりました!
展示場でも手から食べることがあり、来園者の方にもコウシロウが餌を食べているところを見ていただくことができてとても嬉しく思いました。
竹筒の中に肉を入れて展示場に投げ入れて与えることもありましたが、その時もコウシロウは器用に取り出して食べていました。
とても寒い冬の日も元気に展示場を歩きまわっている様子も多く見られました。
私が最後に撮った、朝展示場に出てすぐのコウシロウの写真です。(4/11に撮影)
いつものような朝でした。
もっともっとコウシロウの写真を撮っておけばよかったと後悔しています。
コウシロウが死んでしまったことは突然の出来事で私はまだ実感がありません。
毎朝獣舎に行くたび、寝室にコウシロウがいないことでその事実を実感させられます。
でも、長年多くの人に見守っていただいてきっとコウシロウも幸せな思いで天国へ旅立って行ったと思います。
コウシロウを愛してくださったみなさま本当にありがとうございました。
コウシロウの献花台は5月2日(日)まで、展示場前に設置します。
献花台の様子はまた後日ブログでお伝えしようと思います。
ブログで載せきれなかった写真がたくさんあったので、献花台には昔のコウシロウの写真を私が選んでアルバムにして置いてありますので、よろしければご覧ください。(閲覧前には手の消毒をお願いします。)
飼育展示係 黒田