更新日:2022.02.12ズーラシアスクール第4回「動物と環境、そして保全」
ズーラシアスクール第4回「動物と環境、そして保全」
みなさん、こんにちは。
ズーラシアスクール11期生の4回目の授業の様子をお知らせします。
今年は3チームに分かれて授業を行っているため、4回目の授業内容はそれぞれのチームで特色ある内容になってきました。
どのチームも、今回のテーマとしては「動物と環境、そして保全」です。
ヒガシクロサイチームは、野生のクロサイの生息環境や他の動物との関わりなど、野生での暮らしを知るための方法として、インターネットからの情報を利用しました。
また、クロサイの生息数のグラフを見ながら、急激に減少している理由と少しずつ回復している要因について考えました。
密猟が大きく関わっていること、そして保全活動もされていることに触れ、次回の授業ではそれを深く掘り下げる予定です。
また、ヒガシクロサイチームの子どもたちがみんな興味のある、クロサイのフンと他の草食動物のフンの違いを観察して調べました。
キリン、エランド、ヒガシクロサイ、グラントシマウマのフンをほぐして中身の繊維の細かさなどを観察して、どれがどの動物のフンか推理しました。「反芻」についても子どもたちは新しく知ったようです。まだまだフンにはたくさんのヒミツが隠れていそうで、今後の展開が楽しみです。
フンボルトペンギン・ミナミアフリカオットセイチームは、オリジナルすごろくを作り、ペンギンをコマにして、彼らが環境問題に直面しながら生き抜く大変さをゲームで体感しました。
海に重油が漏れ出したり、海に浮かぶプラスチックを餌と間違って食べてしまったり、結局時間内にゴールまでたどり着いたペンギンは2羽だけでした。
そのあと、海洋プラスチックは本当に海にあるのか?を調べるために実際に動物園でペンギンとオットセイに与えている餌のサバやイカを解剖して胃袋の中身をチェックしました。
今回は、プラスチックらしきものは見つかりませんでしたが、初めて生の魚を開く子もいて、みんな興味深々でした。
インドゾウチームは、飼育下のゾウと野生のゾウの暮らしを比べました。最初に野生でのゾウの暮らしをイメージしてゾウのまわりの環境を描いてもらいました。
その後、飼育下のゾウの暮らしについて知るために、ゾウのバックヤードにカメラを繋ぎ、飼育の工夫やゾウに必要な食べ物について学びました。
また、野生のゾウの暮らしについても動画で学び、最後にもう一度、ゾウのまわりの環境を描いてもらいました。
そこで、ゾウの暮らしや、緑だけでなく水場も必要なことや人間との関わりについても知り、ゾウが生きていくために必要なものについて考えることができました。
3月の卒業発表まで、残すところあと2回です。
5回目の授業は、「保全」についてより深めていく予定です。
ズーラシアスクール担当