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更新日:2022.11.18傷病動物ブログ①

更新日:2022.11.18

傷病動物ブログ①

皆さんこんにちは。

 

突然ですが皆さんにクイズです!!!

ズーラシアで10月までの間に最も多く保護されてきた傷病動物は何でしょうか?(正解は後ほど!!)

 

傷病動物とは怪我や病気などになった野生動物のことです。

横浜市の動物園では、傷病鳥獣を保護し、必要に応じて治療を行い、自然に返すという取り組みを行っています。(横浜市の傷病鳥獣に関する取り組みはこちら

ズーラシアには今年度4月から10月末までの間に93点(哺乳類2種38頭 鳥類16種55羽)を保護しました。

※高病原性鳥インフルエンザの発生により、鳥類の受け入れを中止している場合があります。

 

保護動物の上位3種はこちら!

3位 キジバト 11羽

キジバト.jpg

2位 スズメ 15羽

スズメ.jpg

そして1位は・・・・

この動物!!!

居眠りするタヌキ.jpg

ホンドタヌキで37頭でした!

冒頭のクイズ正解できた方はいたでしょうか?

 

4位以降はツバメ、メジロ、ヒヨドリ、シジュウカラと身近な鳥類が上位を占めます。

 

保護される場所は私たちにとって身近な場所がほとんどです。

ツミ.jpg

↑住宅街で保護されたツミの幼鳥。

 

フクロウ.jpg

↑畑の防鳥ネットに絡まっていたフクロウの幼鳥

 

 

その他にも「コウモリがトイレで溺れていた」「納屋を壊したら子ダヌキが出てきた」など、そんな場所にも動物が暮らしているんだ!と驚くことも多々あります。

このように動物が保護される理由は様々なものがありますが、巣を壊してしまったなど人の影響によるものも少なくありません。 

また到着時点ですでに弱っている個体も多く、必ず野生に返せるわけではありません。

 

そんな傷病動物たちのことを皆さんに見ていただいたり、取り組みについて知ってもらう機会はほとんどないのが現状です。

ヒヨドリ.jpg

↑雛で保護され、先日野生に帰ったヒヨドリ。

 

そこで、ブログを通じて皆さんに傷病動物の情報をお伝えしていきたいと考えています。

誤った理由での保護が少しでも減ったり、皆さんが身近な動物に興味を持つきっかけになったりしたら担当者としてとてもうれしいです!

 

次回からは保護された動物たちの近況や、保護された際の対応策など、傷病担当ならではの情報をお伝えします!

どんな動物が登場するのかお楽しみに!!

 

日々勉強中の傷病担当 尾形