更新日:2022.01.28群れの移行3
群れの移行3
昨年からの話ですが...ニホンザルが繁殖期に入りました!
10月末頃から交尾が見られたり、普段は弱いオスが強い個体に強気になったりと行動に変化がみられています。
(下から2頭目、尾を上げて歩くゴロウ。繁殖期前は尾を下げておとなしくしている個体です。)
(左から2番目、ゴロウに交尾に誘われて怒るサイコ、ゴロウは左から3番目)
(交尾するヨンタ:上、ミロ:下)
(交尾するフジオ:上、フジ:下)
ズーラシアのアルファオスのニーヤンは、強いメスだけでなく弱いメスにも何頭かお気に入りができ、数日近くで過ごしていました。それ以降ニーヤンからの特別扱いはありませんが、群れにとっては一大事らしく順位変動が起きています。
とくに変動が大きいのは、その中の1頭で順位がかなり低かったナナコの家系(ナナコ:祖母 ミロ:母 ベル:孫)です。
※ニホンザルの順位は、母親が高いと高く、低いと低くなります。例外もありますが、ズーラシアのメスは大体母親の順位に準じています。
(3頭の正面からの写真、左から祖母ナナコ、母ミロ、孫ベル、目がそっくりです)
3頭の順位は一時期上がりました。ただ、順位の低いメスがナナコの家系を攻撃することもあり安定しません。現在は、ナナコ(祖母)とベル(孫)は下位から中位くらいの順位に上がりました。特にナナコは上位に食い込みそうです。ミロ(母)はミソジ親子からちょっかいをかけられることが多く、最近は周りの様子を気にしてビクビクしています。
(ちょっかいをかけられるミロ)
(ミソジ親子 ミソジ:左、ミソ:右)
また、ミロは時々帰って来ないこともあります。
(丸で囲った岩の隙間にいるミロ、拡大してみると赤い顔が見えます)
はやく順位が決まって落ち着いて過ごしてほしいです。
以前、九州でニホンザルを飼育していたという方に繁殖期の闘争が恐いと相談したことがあります。
すると、ニホンザルは繁殖期が一番きれい、かっこいいからそれも楽しんでねとアドバイスをいただきました。
確かに、冬毛でフサフサになり顔色も赤くなり夏よりも鮮やかに見えます。
(顔が真っ赤なニーヤン)
冬ならではの魅力がたくさんあります。ぜひ遊びに来てください。
春が恋しいのに花粉症 ニホンザル担当者