更新日:2022.01.30トライ、採血トレーニング!
トライ、採血トレーニング!
4月から新しい動物の担当となってから私には達成したい目標がいくつかあり、今回はそのうちのひとつをお話しようと思います。
アムールヒョウはハズバンダリートレーニングの手法を用いて、健康管理のために採血のトレーニングを行っています。
担当になった当初、ダッシュはすでに採血ができる状態でしたが、幼いトライはまだトレーニングの途中段階でした。(「トライのトレーニング」はこちら)
トレーニング用の板の間に入るのは問題なし!
でも・・・
どうもトライは尾に触られるのが苦手なようで、触ろうとするとすぐに尾を持ち上げてしまいます。
また集中力が続かず、途中でいなくなってしまうこともしばしば。
夏になり気温が上がると餌に対する執着も弱くなるので、よりトレーニングに集中できない日々が続きました。
しかし事態は急に進みます。
秋になり、気温が下がってくると急にトレーニングに集中するようになり、10月には尾にフックをかけても我慢してそのままの姿勢でいられるようになりました!
そして11月には尾を檻の外に引き出してつかめるように!!
尾を外に出せるようになったので、注射針を当てて刺激に慣らすトレーニングも行えるようになりました。
そして・・・
わかりますか!?!?
12月31日の大晦日。
ついに初めての採血に成功することができました!!\(^o^)/
偉いぞトライ♪
あまりの嬉しさに、思わず血とトライを記念撮影(笑)
しかし修正していかなければならない点もいくつか見つけました。
尾を掴めるようになってわかったのですが、ダッシュに比べトライは尾がかなり太い!
そのため尾を外に引き抜く際に、スムーズにいかないことが。
今までは伏臥(伏せの状態)でトレーニングしていましたが、据座(きょざ・お座りの状態)の方が尾を外に引き出しやすいことが分かったので、改めてトレーニングし直します。
最初は据座に慣れず、すぐ動いてしまっていましたが、数回トレーニングすると覚えてくれたようで、現在はとてもスムーズに行えています。
最近はトレーニングが終わっても、その状態のまま動かなかったり(^^)
担当者だけとのトレーニング時も、尾をつかむことができるようになりました!!
(ちょっと前のトライでは考えられないことなんです)
体の成長と共に心も成長している様子のトライ。
現在は限られた人としかトレーニングができないので、今後の目標は「誰とでもトレーニングができるようになること!」
新たな目標に向かって、今後もトライと一緒に頑張っていきたいと思います(^^)/
【飼育展示係 久保田】