更新日:2022.02.01キクとまめたろう①
キクとまめたろう①
皆さま、こんにちは!
1月に入り、レッサーパンダは繁殖の時期を迎えました。
ズーラシアでは今年もキクとまめたろうでの繁殖を目指して、実はすでに2頭の同居も開始しています。
休園日に展示場で同居を行ってみたのですが、その時の様子からこの2頭の場合は室内で同居を行った方が、落ち着いて交尾が行えるのではないか、という結論になりました。
レッサーパンダは、1年のうち限られた期間のみ繁殖を行う動物です。
そのチャンスを逃さないため、ご覧いただけない場合があることをご理解いただければと思いますm(__)m
さて、同居を行うと言ってもいきなり「はい、今日から一緒ですよー!」と始める訳ではありません。
ということで、今回は同居の前段階のお話をしようと思います。
キクとまめたろうは、現在隣同士の寝室を使用しています。そのため普段からお互いの姿は見えている状態です。
同居を始める少し前から、まめたろうが展示場に出て寝室にいない間に、まめたろうとキクの寝室とサブ運動場の間の扉を全て開放して、キクが自由に出入りできるようにしました。
早速まめたろうの寝室に入るキク。
臭いをチェックします。
こっちもチェック!
こんな所もチェック!!(普段は金網に登ったりしないのに)
手前がまめたろうの寝室、キクのいるところがキクの寝室です。
たまに担当者もチェックして(笑)
次はサブ運動場です。
こちらも隅から隅までしっかり確認します。レッサーパンダはお尻や足裏に臭腺を持っており、においをかいだ後は、お尻をこすりつけてにおい付けの行動(マーキング)をします。
上の写真はその跡。まめたろうのにおいに反応して、におい付けも頻繁です。
まめたろうの巣箱も気になる...。この後中に入ってチェックしていました。
実際に同居を行う際も、同じようにお互いの寝室とサブ運動場を全て開放して行います。
いきなり普段使用しない部屋に入って驚かないように事前に探索させることで、そこに何があるのかチェックして慣れるのと、まめたろうが普段過ごしている部屋の臭いを嗅ぐことで、より強くその存在を意識してもらいます。
さて、次はいよいよ同居スタートです!
【飼育展示係 久保田】