更新日:2022.08.24~ アカボシゴマダラ ~
更新日:2022.08.24
~ アカボシゴマダラ ~
こちらはアカボシゴマダラというチョウです。
先日、エノキの木に止まっていました。
どうやら、産卵しているようです。
チョウがいなくなると、卵がありました(間違って絡みついていたツル植物の葉に産んでしまったようですが)。
卵が孵化すると、幼虫がでてきます。
成長した幼虫は、こんな感じです。頭に角があります。
正面顔がカワイイとのウワサも・・・
どうでしょう?
美しく、カワイイ?チョウですが、もともとの生息場所はベトナム~中国、台湾など、日本では奄美諸島に分布しています。
そう、神奈川県にはいないチョウなのです。
1998年ごろ神奈川県で人為的に放たれたとされ、それ以降、数を増やし関東近辺などに生息場所を広げてしまっています。
エノキを食草としているので、同じエノキを食べるゴマダラチョウやオオムラサキとの競合が懸念されています。
一度定着してしまうと、元に戻すことは困難です。
美しいチョウですが、人為的に放たれ、本来の生息場所でないところで増えてしまっているため、厄介者(特定外来生物)になってしまいました・・・
夏休み、田舎などで昆虫採集をすることがあるかもしれませんが、持ち帰ってきた昆虫を逃がしてしまうと、その地域の昆虫などにとって良くないことが起こる場合があります。
遺伝子汚染、雑種、病気、寄生虫などなど、目に見えないところでも様々な問題が発生する可能性があります。
アカボシゴマダラのような悲しい事例を起こさないためにも、正しい知識を持って、飼う場合は最後まで責任をもって飼いましょう。
鈴木