更新日:2022.12.27ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・横浜のお馴染み動物たち①編~
ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・横浜のお馴染み動物たち①編~
Jambo~~(「`・д・)「ガオオォ
前回のブログ:ライオン担当者が見た、アフリカ紀行!~マサイマラ国立保護区・アフリカにシカはいない!?編~
☆★旅スケジュール★☆
1日目■日本発
2日目■ケニア・ナイロビ着
3日目■ニャクエリの森
4日目■ニャクエリの森
5日目■移動+小学校訪問
6日目■マサイマラ国立保護区
7日目■マサイマラ国立保護区
8日目■マサイマラ国立保護区
9日目■移動
10日目■マサイマラ大学訪問
11日目■シェルドリック動物孤児院
12日目■帰国
ポレポレ(スワヒリ語で "ゆっくり" )更新ですみません...。
今回と次回のブログで、2回に分けて横浜の動物園で飼育している動物たちの野生の姿をお届けします♪
第一弾は、ズーラシアのアフリカンバードハウス・バードショーで活躍している鳥類と、草原エリアにいるキリン・シマウマ・エランドの3種、野毛山動物園で飼育しているダチョウをご紹介します(o´ω`o)
トップバッターは...
ズーラシアのバードショーで大活躍のミナミジサイチョウ!
ミナミジサイチョウは肉食で、地面を歩いていることの多い大型の鳥類です。
地面にいる爬虫類や昆虫、小動物などを捕食します。
ラッキーなことに捕食シーンを観察することが出来ました☆★
続いてはカラフルでとても綺麗な体色をしている、ライラックニシブッポウソウです!
開けた場所でも、止まる場所があれば止まっており、とても観察がしやすかったです。
とても美しく、サバンナを飛び回る姿は壮観でした。
続いてはダチョウです!
ペアでいる姿を観察できました。ダチョウはオスとメスで羽根の色が違うので、とても見分けやすいですね。
オスが黒い羽根、メスが茶色い羽根です。
さすがは、鳥類最大のダチョウ!
広いサバンナでもひと際存在感がありますね。
そしてズーラシアのサバンナゾーンと言えばお馴染み、シマウマ・エランド・キリン!
しかし、残念ながらシマウマとエランドはたくさん見ることは出来ず、写真もこれだけしかありません💦
↑エランド
↑シマウマ
時期によって観察出来る動物が異なるので、面白いですね!
たまたまキリンとシマウマの2ショットをおさめることが出来ました!
座って反すうしている姿は色んな場所で観察出来ました。
広い草原を等間隔で歩くキリン。
あんなに体の大きなキリンが、こうやって見るととても小さく見えますね。本当にアフリカのサバンナは壮大です!
こちらが個人的にベストショットだった写真です☆★
広いサバンナの中にたたずむキリンの背中にはキバシウシツツキ(スズメ目)が乗っています。ウシツツキは主に大型草食動物の体にいる、ダニや虫などを主食にしている鳥です。草食動物たちにとってもウシツツキは体の虫を取り除いてくれて、ウシツツキにとっても大型草食動物たちの背中に乗ることで天敵の猛禽類から身を守ることが出来る、そんな共生関係にあります!
この写真1枚から自然での共生関係を知ることが出来ますね。
ズーラシアのキリンたちにはシラカシ、ヤマモモ、スダジイなどの木の葉を与えています。
野生のキリンたちも様々な木の葉を食べていますが、この写真で食べているのは アカシア(マメ科)の木の葉です!鋭いトゲがありますが、気にせずキリンはモリモリ食べています。意外とキリンの口の中は頑丈なんですね...
アカシアという植物はとても面白いもので、身を守るために草食動物たちが葉を食べ始めると、タンニンと呼ばれる苦味成分を分泌し葉をまずくするそうです。そして、その苦味成分を分泌している木は揮発性物質を放出して、周囲の木に「食べられている」ことを知らせ、木の葉を食べ尽くされることを防いでいるようです。
キリンは木の葉がまずくなってくると他のアカシアを食べに移動します。
このようにして、キリンとアカシアは広いサバンナで攻防戦を行っているという訳なんです!
全部木の葉を食べ尽くされてしまえば、木々は枯れ、大地は荒れ果ててしまいます。
本当にサバンナは動物だけではなく、植物も奥が深いので知れば知るほど面白いですね!!!
横浜お馴染み動物たち編、第二弾に続きます。お楽しみに♪
飼育展示係 鈴木(由)