更新日:2022.12.24メリークリスマス !
メリークリスマス !
今日のタイトルは、ねじらずそのまま「メリークリスマス」。今日(の夜から明日の日没まで)はクリスマスですね。そこでクリスマスにちなむ植物をアップします。 Christmas Plants to you!!
クリスマスといえば、クリスマスツリー。モミの木をまず思い浮かべる人が多いはず。
こちらはバラ園にそびえ立つ「モミ/Abies firma」マツ科。↓
モミはなんと日本特産種!ですから細かく言うと、西洋のクリスマスソングに登場するモミは「ヨーロッパモミ/Abies alba」でモミちがいということになります。
こちらは、ドイツトウヒとして知られる「オウシュウトウヒ/Picea abies」マツ科。↓
オウシュウトウヒは、日本でもクリスマスツリーとして利用されます。モミにくらべ葉が細かい感じです。メタセコイアにはさまれて、肩身の狭い当園のオウシュウトウヒ...。
寒く冬の長いヨーロッパでは、冬でも葉が青々としている常緑の植物に聖なる力を感じていました。ですから、モミやヒイラギ、ツタといった植物を冬至であるクリスマスの時期に魔除けとして飾るようになったのです。
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日本では本物を見かける機会が少ないセイヨウヒイラギ。↓(相談所前) こちらは斑入り品種。
セイヨウヒイラギは、日本の高温多湿が少々苦手。ですからなかなか結実しません。セイヨウヒイラギと称して売られているのは中国原産のこの「ヤバネヒイラギモチ/Ilex cornuta」がほとんど。(花木園)↓ 放っておいてもこんなにたくさん実が着くから普及したのでしょう。
もう一種、クリスマスに出回るのが、ヒメヒイラギこと「アマミヒイラギモチ/Ilex dimorphophylla」モチノキ科。(相談所前)↓
どちらかと言うと、こちらの方がセイヨウヒイラギに似ていると思うのは私だけでしょうか?じつは、奄美大島固有で大変な希少種です。(この株は、なんと実着きです!)
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次は、アイビーことヨーロッパ~西アジア原産「セイヨウキヅタ/Hedera helix」ウコギ科。(相談所前)↓ 園芸でアイビーとして植えるのはこの種。たくさんの品種があり、欧米ではコレクターがいるほど。歴史の長い園芸植物です。
日本にも「キヅタ/Hedera rhombea」ウコギ科 が生えています。↓(相談所前のクスノキ)
ヒイラギモチの仲間やキヅタの仲間は、年齢とともに葉の形が変わります。キヅタもセイヨウキヅタも若い時ははに切れ込みが入りますが(カエルの手のような形)、ある程度成長すると、写真のような切れ込みの無い葉になります。知らないと同じ種類とは思わないですよね。ヒイラギモチの仲間は、葉の鋸歯が無くなり、全縁となります。
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常緑といえば、冬に花が咲く「ローズマリー/Salivia rosmarinus 」シソ科 もクリスマスに欠かせない植物。↓(バラ園)聖母マリアが幼子イエスを追手から守るため、ローズマリーの茂みに隠れた際、白い花が衣の青と同じ青に変わり難を逃れたという言い伝えがあるそうです。和名は「マンネンロウ」。以前は独立したマンネンロウ/Rosmarinus属でしたが、近年アキギリ/Salvia属になったとは驚きです。
そして、バラ園では白バラの品種「アイスバーグ(つる)/Iceburg(Cl)」がまだ咲いていました。↓
白いバラは聖母マリアの象徴だそうです。
「クリスマスローズ/helleborus niger」キンポウゲ科 が今年もクリスマスに開花しました。↓ (相談所前)
植物でクリスマス気分を感じていただけたでしょうか?
この飾りつけも明日で終わりです。