更新日:2023.02.11サクラソウを育てよう
サクラソウを育てよう
昨日は、ガーデニング講座「サクラソウを育てよう」がありました。こども植物園では、毎年サクラソウの展示をおこなっているため、もっとサクラソウを知ってもらおうと、サクラソウの植え付けの実践講座も毎年開催しています。この時期は、ちょうど植え付けの時期。鉢植えのサクラソウは、毎年株を取り出して、芽の整理をして新しい用土で植え付けます。この作業を行わないと、バランスよく咲いてくれませんし、用土が古くなって健やかに生育しにくくなってしまいます。
伝統的に、一鉢に4芽植え付けます。ということは、開花時期に4本の花茎が立って花が咲くということになります。
↑4芽並べましたがこれではバランスよく花茎が伸びない可能性があります。ここから芽の位置を微調整しながら用土を被せていきます。同じ古典園芸植物でも、アサガオやキクは、地上部の成長の過程で姿を整えて行きますが、サクラソウの場合は、成長する前であるこれらの芽を植え付ける位置が、美しく咲かせるすべてと言っても過言ではありません。もう一つ大切なことは、大きさが揃った芽を4つ使うということです。じつは、その4芽を確保するのが結構大変なのです。品種によっては性質が弱く増えないものもあったりするので、1鉢完成させるには数鉢予備を栽培する必要があります。また、サクラソウは、地上部が、3カ月~4カ月しかないため、株を維持していくには、栽培にもちょっとしたコツが必要です。
みなさん真剣に植え付けをされています。初めての植え付けにしては、ハードルが高かったかもしれませんでしたが。どんなふうに咲くかは、咲いてみないとわかりません。何年やっていても
上手くいったり、そうでなかったり。まあそれもサクラソウ栽培の面白さでしょうか。
各受講者さんをまわって説明しているところ。説明にも熱が入りました!!