更新日:2024.03.24この動物はどこから? その6
更新日:2024.03.24
この動物はどこから? その6
さて、採血部位紹介ブログ、今回は鳥のご紹介。
カナダガンです。
鳥たちはどこから採血をするかというと...
ここから!
ってどこか分かりますか?
採血前の様子を見ると分かりますね、
翼の血管から採血します。
カナダガン程のサイズの鳥になると羽ばたく力はとても強いので、体を持つ係と、翼をもつ係がいてくれます。
2人にしっかり保定してもらい、いざ採血。
さっきの写真とあまり変わらないけですが...ちょっと引き気味の写真で様子が分かりますでしょうか?
肘関節の内側部位にある上腕静脈から採血をしています
翼から採血...というとやっぱり哺乳類補は違う!となるのですが、
解剖学的には人でいう腕からの採血する時の部位と同じあたりと言えば同じ。
ではあるのですが、鳥の皮膚が薄く血管の上から直接針を刺すと
出血がなかなか止まらず内出血を起こすことに。
そのため、翼から採血の際は前腕部にある腱の下を通して血管の下側から採血をする、いう方法を行います。
小鳥サイズだと首の血管から採血することもあったり、ペンギンは足の血管から採血したりするので
鳥の採血と言っても種類によってそれぞれだったりもします。
ペンギンの採血も紹介したかったのですが...採血風景の写真を全然撮ってなかったのでまたの機会に!
さて、採血部位を紹介するブログは今回で一旦お休みとさせていただきます。
ご要望があれば...また、何かの機会に復活するかも?!
皆様、お付き合いいただきありがとうございました!
(飼育展示係 百武)