更新日:2020.05.08プチ改修~フラミンゴ編~
プチ改修~フラミンゴ編~
前回のブログではダチョウの展示場の変更点についてお話ししましたが、今回はフラミンゴの展示場の変更点についてご紹介していきます。
フラミンゴの展示場は以前とだいぶ外観が変わっているので、改修前後の写真を見比べてください。
(改修前)
(改修後)
獣舎の前に色々な物が付け足されています。
実は野毛山動物園では20年以上フラミンゴが繁殖していません。さらに個体の高齢化も進んでおり、飼育している16羽のうち11羽が30歳を超えています。そこで今年は繁殖再開を目指して展示場内の営巣場所を整備してみました。
他の動物園の方に話を聞いたり繁殖事例を調べてみたところ、フラミンゴは警戒心が強く飼育員が作業に入るだけでもストレスになり繁殖が上手くいかないことがある様子だったので、まずは飼育員の姿が見え難くなるように営巣場所の周りに葦簀(よしず)と板で目隠しを作りました。
(獣舎の窓に付けた葦簀)
(板で作製した目隠し)
また、雨が当たらない場所にある巣を好んで使うようだったので、営巣場所の屋根も新しく作り直しました。
(新調した屋根)
そしてフラミンゴたちの繁殖意欲が刺激されるように、新しい土を入れて巣を作りました。
(土を盛り上げて作った巣)
こうして準備をした後はフラミンゴにストレスをかけないために飼育員も最低限の作業以外で立ち入らないようにして様子を観察しています。
最近ではフラミンゴ特有のディスプレイ行動も盛んになり、若い個体が巣に興味を持つ様子も見られるようになってきました。
(旗振り行動と呼ばれるディスプレイ行動)
(巣に興味を示している様子)
フラミンゴは20羽以上の群れじゃないと繁殖が難しいと言われているため繁殖が再開するかは正直わかりませんが、皆さんに明るいニュースをお届けできるように見守っていこうと思います。
(飼育展示係 岡﨑)