更新日:2020.06.08新しい生活(様式) その① ~巣立ち編~
新しい生活(様式) その① ~巣立ち編~
最近『新しい生活様式』という言葉をよく耳にしますが、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するための重要な取り組みのことですね。
今までの生活スタイルを変えていくことはそんなに簡単なことではないですが、感染症に対する予防策を常に意識しながら、私は少しずつ慣れていこうと思っています。
冒頭からお堅い話になってしまいましたが、本題に入ります。
野毛山動物園の中でも、つい最近『新しい生活』を始めた動物たちがいます。
それはインドクジャクです。
以前の動物トピック内でもインドクジャクの親子の様子をお伝えしたことがありますが、最近、この親子に大きな変化がありましたので、またご報告です。
インドクジャクのサクラ母さんが愛情いっぱいの子育てをしてくれたおかげで、昨年7月に孵化した2羽もこんなに大きくなりました。
しかし、今年初めて産卵したあたりから、サクラが娘のフタバを追い払うような行動をとるようになってしまいました。
これは決していじめているのではなく、親離れを促す行動です。
繁殖期に入り、サクラ自身が子育てモードから次の繁殖のための準備を始めたのです。
寂しいことではありますが、とても自然な流れで、これはサクラの子育てが成功したことの証でもあります。
願わくは、もう少し親子4羽で賑やかに暮らしているところを見ていたかったのですが、こればかりは仕方ないです。
サクラ母さん、子育てお疲れ様でした!
そして、普段、飼育担当者には手厳しいヨウスケ父さんが、この子育てを温かく見守っていてくれたことにも感謝です。そろそろ、父の日も近いですし。
ありがとう、ヨウスケ父さん!
そして4月下旬、息子のライチと娘のフタバは親元を離れ、育雛舎へ引っ越し、2羽は同じ部屋で仲良く暮らしています。(※クジャクの性成熟まで、もう少し時間がかかるので、今のところ2羽を一緒にしています)
当たり前ですが、2羽ともすっかりクジャクらしくなりましたよ!
今ではこの部屋にも慣れ、毎日たくさん食べて元気いっぱいです。
育雛舎は非公開の施設なため、しばらくご覧いただくことができなくなってしまいましたが、今後も時折、ライチとフタバの近況報告をしたいと考えております。
インドクジャクの『新しい生活』のお話、実はまだまだ続きます。
それは、次回にお伝えしようと思います。
飼育展示係 大谷