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ダチョウの卵①~産卵編~の写真

更新日:2020.06.11ダチョウの卵①~産卵編~

更新日:2020.06.11

ダチョウの卵①~産卵編~

感染症対策として休園してから3ヶ月程度経ってしまいましたが、ようやく6月11日から再開園できることになりました。
休園期間中に公式SNSでダチョウの「グミ」が産卵する動画を紹介したところ、思いがけず大きな反響をいただき、Twitterでは動画の再生回数が1万回を超えていました。
ダチョウの投稿にここまでの反応があったのは初めてだったので担当者としてとてもありがたく感じました。

ダチョウの卵は現存する鳥類が産む卵としては世界最大です。普段ならガイドで実際に卵をお見せしながら解説をしているのですが、このご時世ではガイドを再開できるのはしばらく先になりそうなのでブログで紹介していこうと思います。今回は「グミ」が産卵する際の様子をご紹介していきます。


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(産卵直後のダチョウの卵)

「グミ」は産卵が近付くと普段とは違う行動をするようになります。まず餌をあまり食べず、落ち着きなく歩き回るようになります。普段なら名前を呼ぶとすぐ部屋に入ってきて餌を食べるのですが、こうなるとなかなか部屋に入らなくなるので、こちらも「グミ」の産卵が近いことがわかります。

さらにダチョウのメスはフラッタリングと呼ばれる求愛のダンスを踊ります。アピールしたい相手に向かって頭を下げながら翼を震わせることでパタパタと音を出し、盛り上がっている時は首を左右に振って踊ります。当園にはオスのダチョウはいませんが、「グミ」は飼育員や園内を清掃してくれるスタッフに向かってアピールをしてきます。
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(フラッタリングの様子)

そして産卵当日。産卵する日は朝から部屋に入らず、餌もほとんど食べずにうろうろと展示場を歩き続けます。そして夕方になると意を決したようにドカッと地面に座り、翼を開き尾羽を上げながら2、3分程度力みます。直径約15㎝、重さ約1.2㎏の卵を産むので、この時は苦しそうに息を荒げるのが聞こえてきます。

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(座り込んで力む様子)

そしてパッと立ち上がると同時に卵が産まれてきます。しばらくは卵が気になるのか足元に引き寄せたり軽く突いたりしますが、やはり産卵後はすっきりするのか食欲が回復してたくさん餌を食べるようになります。

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(産卵の瞬間)

「グミ」は夏から秋はあまり産まないものの、大体5日~10日間隔で年間約40個産卵します。産む時間は閉園後が多いのですが、時々昼過ぎにも産卵することがあります。
運が良ければ産卵する様子が実際に見られるかもしれないので、再開園後はぜひ「グミ」に会いに来てください。

次回のブログでは生まれた卵はどうしているのかご紹介します。

(飼育展示係 岡﨑)