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更新日:2024.04.20予防のはなし

更新日:2024.04.20

予防のはなし

みなさんは、「獣医」というと、動物のオペを行ったり、治療をしたり、

具合が悪い動物を治すイメージが多い?のではないでしょうか。

 

もちろんそのような治療も行っていますが、

他にも動物が感染症や病気にならないようにする「予防」も重要な業務です。

今回はその予防の一部をご紹介します。

 

野毛山動物園ではニワトリやキジ、クジャクなどを飼育しています。

これらの鳥たちに、感染症予防のため定期的にワクチンを接種しています。

 

人は腕に打つイメージだと思いますが、実はワクチンの種類によって打つ部位も様々...

こちらの三種混合ワクチンは筋肉内注射で、野毛山動物園では主に胸筋に打っています。

ワクチンの様子.jpg

びっくりしたような顔ですが、あっという間に終わります。

 

続いて鶏痘ワクチンは、翼膜の羽毛が少なく骨や関節、筋肉がない部位(赤三角)に穿刺します。

翼膜部位.png

 

翼膜ワクチンの様子.jpg

翼膜接種.jpg

こちらも出血もなく一瞬で終わります。

こういった予防接種はこつこつと一羽ごと捕獲、保定し、ワクチンを打っていきます。

 

動物には一瞬チクッとするのを我慢してもらうことになりますが、

感染症を防ぎ動物の健康を守るためにも予防接種はとても大切です。

 

今後また機会があればご紹介できればと思います。

飼育展示係 真砂