更新日:2024.05.15飼料班のおしごと①
更新日:2024.05.15
飼料班のおしごと①
動物園には、動物を飼育する飼育員のほかに飼育動物のエサを管理する飼料担当がいるのですが、
その飼料担当のお仕事をちょっとずつご紹介していきたいと思います。
↑こちらはインドライオンにも与えている牛ハツです。
タンパク質や脂質のほかに、ビタミンB群やビタミンC、カリウム、マグネシウム、
鉄などの栄養が豊富に含まれていて、「免疫力アップ」「疲労回復」「貧血防止」
「老化防止」などのさまざまな健康効果があります。
この牛ハツ、じつはほかの動物にも与えていて、
その動物には次の写真のようにして与えています。
↑このように細切りにして与えています。
ですが、細切り牛ハツを与えている動物の一日の採食量は、
ライオンと比べると圧倒的に少ないので、一かたまりをすべて細切りにしてから
少量ずつ分けて、ラップに包み
容器にまとめて、再度冷凍します。
さて、ずっと牛ハツの写真で飽きてきた頃かと思いますのでクイズです。
この細切り小分け牛ハツは一体だれのエサでしょう?
正解は...
ミゾゴイでした~。
食性は肉食で、野生下だとミミズやサワガニ、小魚などを幅広く採食する鳥類です。
当園では、牛ハツをミミズに見立てて与えているため、細切りにしています。
ほかにもオキアミという小エビを与えていますが、牛ハツの方がよく食べるそうです。
動物園では、野生下に近い形で飼育するためにエサの与え方もさまざまな工夫をしています。
ほかにも色々な飼料担当のお仕事があるので、
ブログで少しずつ発信していけたら良いなぁ~と、思っています。
流浪の動物園職員 飼料担当 矢澤