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更新日:2024.05.22アサヒ、ありがとう

更新日:2024.05.22

アサヒ、ありがとう

皆様こんにちは。

いつも当園のミナミコアリクイを応援してくださりありがとうございます。

実は今回、悲しいお知らせがあります。

木の上を歩くアサヒ.jpg

2024年5月21日、オスのアサヒが死亡しました。

つい先日の5月1日に誕生日を迎えたアサヒは、10歳でした。

朝、担当者が獣舎に入ると、アサヒは前日最後に会った時とほとんど同じような体勢で、

眠るように息を引き取っていました。

 

10歳と聞くと人間の感覚ではまだ若い印象を抱くかもしれませんが、

コアリクイにとっての10歳は高齢です。

以前から腎臓の調子があまり良くない状態ではありましたが、

アサヒなりにお部屋の中を動き回ったり、外の展示場で土を掘ったり、

大好きなリンゴジュースを飲んだりと元気な姿を見せてくれていました。

差し出された餌を食べるアサヒ.jpg

アサヒは今年の4月頃から餌を食べる量が少なくなって来ていました。

ですが、お皿を口元に持っていくと一生懸命に食べる様子も見られます。

食べなくなったと思ったら次の日にガツガツ食べたり、

また次の日には少ししか食べなかったり...と食欲に波がある状態が続いていました。

そんな中いつでも美味しそうに食べてくれるのは大好きなリンゴジュースでした。

 

巣の中にいるアンとアサヒ.jpg

そしてこちらが、死亡する前日に撮影したアンとアサヒです。

二頭が一緒に過ごしたのはこれが最後になってしまいましたが、

一つの巣に仲良く入る様子を見ることができました。

 

普段からアンやムムに比べて大人しいアサヒは抱きかかえやすく、

コアリクイガイドで活躍していたことをご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

一度担当者の腕にしがみつくとなかなか離れてくれないアサヒの姿が今でも目に浮かびます。

 

アサヒが野毛山動物園で過ごした時間は約8年と2ヶ月。

本当にたくさんの方に愛されたコアリクイでした。

筆者が担当になってからは約1年2ヶ月と短い時間ではありましたが、

アサヒと過ごした日々を忘れることはありません。

 

今後皆さまにアサヒに会ってもらえなくなるということを考えると大変心苦しいですが、

これからも何卒、当園のミナミコアリクイたちをよろしくお願いします。

 

アサヒ、今まで本当にありがとう。

最後に在りし日のアサヒの、可愛い寝顔シリーズをお届けします。

舌を出して眠るアサヒ.jpg舌を出して眠るアサヒのアップ.jpg巣から顔を出して眠るアサヒ.jpg

【しも】