更新日:2020.11.03ヒョウモントカゲモドキについて
ヒョウモントカゲモドキについて
爬虫類目力コンテストで一位になりましたのでヒョウモントカゲモドキについて書きたいと思います。
野毛山動物園ではヒョウモントカゲモドキを2頭飼育しています。
1頭は展示場にいるメスの個体で2005年に当園で繁殖した個体です。
今年の猛暑で少々バテてしまいましたが、ここ最近は食欲も安定してきているので徐々に肉付きもよくなってくるかと思います。
もう1頭はバックヤードで飼育するオスの個体で2003年より飼育を開始しています。
ヒョウモントカゲモドキの特徴としては体の模様としっぽの太さにあるかなと思います。
体の模様は個体により様々で品種改良された模様もよく見かけます。
種の名前のヒョウモンはその体の模様からきており、英名でCommon leopard geckoと言われていますので、愛好家からはレオパと呼ばれ親しまれています。
しっぽの太さは個体の栄養状態の指標にもなります。
栄養豊富であれば尻尾はぶりぶりとした様子になっていきます。
また、ニホントカゲのように外敵に襲われると尻尾を反射的に切断し外敵から逃げる自切という行為をします。飼育下では充分に人馴れさせれば自切する行為は減少しますがそれでも絶対ではないので個体に触るときは慎重に取り扱いをします。この太さの尾が切れてしっぽがバタバタしていたら、気味が悪すぎます。また、自切してしまうと再生するのに膨大なエネルギーが必要となり個体にも多大なる負担もかけてしまいます。
餌は昆虫食になりますので、当園でも食べられる大きさの昆虫を週に何度か与えています。
お客様が観ている姿を観ていると、ヒョウモントカゲモドキへの感想は好きか嫌いかのどちらかだと思います。
好きな方は愛嬌ある顔を愛で嫌いな方はむちむちした尾を不気味悪がられている様子です。
展示は基本的には休息していることが多いですがふとした時に歩き回っていたり水浴びしている姿もご覧いただけます。
運が良ければ給餌している姿もご覧いただけるかと思いますので、ふと思い出したときにでも見に来ていただければ幸いです。
飼育展示係 大滝