更新日:2020.11.22とうとう・・・
更新日:2020.11.22
とうとう・・・
「ミンピは絶滅危惧種スマトラトラの若い雌。
狭い野毛山動物園では繁殖は期待できないので
どこかの動物園に移動してしまうかもしれません。」
新型コロナが流行する前のお食事ガイドの時、
来園者の方に、こうお話していたのですが
とうとう現実の事となってしまいました。
ズーラシア生まれのミンピが野毛山にやってきて3年半。
8月4日のミンピの誕生日には、
移動直後の
まだ野毛山に馴染んでいない頃の3歳の誕生日を除き、
毎年来園者の方と共にお祝いしてきました。
4歳、5歳、6歳の時の、誕生日に作成したポスター3年分を
屋内観覧通路に並べてみました。
短いようで長かった、長いようで短かった3年半。
今ではすっかり野毛山の人気者になったミンピ。
ミンピを見て初めてスマトラトラを知った、
という来園者も多かったのではないかと思います。
野生では300~400頭と言われているスマトラトラ、
実際は100頭くらいではないか?という説もあるスマトラトラ。
そして絶滅に瀕している原因には、日本人も大いに関わっているのです。
そんな事とはつゆ知らず、こちらの気配をうかがいながらも
いつものように呑気に寝ているミンピ。
ミンピとはスマトラ島の言葉で"夢"という意味。
野毛山での3年半が、彼女にとってどうであったかは知る由もありませんが
移動後は、伴侶となる雄と共に
無理せずに、"夢"をかなえてもらいたいと願うばかりです。
ミンピの子供に会えたらこんな嬉しいことはありません。
(俺ら東京さ行ぐだ 田島)