更新日:2020.12.18新米、ピーコさんにスプーンをほぼ取られなくなる。
新米、ピーコさんにスプーンをほぼ取られなくなる。
先日Twitterでお知らせした通り、12月8日でチンパンジーのピーコさんが、来園54周年を迎え、推定年齢55歳になりました!
野毛山・ズーラシア・金沢の横浜三動物園の動物たちの中で最高齢、また、現在日本で飼育されているチンパンジーの中でも、上から三番目の長寿です。
そんな偉大なピーコさんですが、これまでこちらのブログで書いてきたように、新米チンパンジー係には物凄く当たりがきつく、一時は完全に敵対視されていたのですが・・・。12月に入って、もの凄く嬉しい出来事が!
ヨーグルトをあげる際、ピーコさんにスプーンを取られることが、ほぼ無くなりました!
これまでも、一頭になったタイミングでヨーグルトをあげられた時は、スプーンを取らなくなっていたのですが、ミラクルやコウタロウが近くにいると気持ちが昂るのか、はたまた自分にはまだまだ力があることをアピールするためか、新米からスプーンを奪い続けてきたピーコさん。
しかし12月に入り、他のチンパンジーたちと一緒にヨーグルトを食べる際も、スプーンを奪い取らなくなったのです!(イタズラ盛りのコウタロウに食べるのを邪魔され、イライラしてたまに取られることはありますが・・・)
また、餌を渡す際に手を引っ掻かれそうになる事や水をバシャバシャかけられる事、急に手を振り上げたり檻に突進してきて脅される事が随分と減り、心なしか表情も少しずつ穏やかになってきた気がします。
これでやっと、F先輩と同じ日常の飼育作業を全て行えるようになりました。(形だけは・・・。)
一時はこの先どうなってしまうかと冷や冷やしましたが、とりあえずは一安心・・・。
しかし事故は、慣れや油断が生じた時に起こるものだと思います。
これからも過信することなく気を引き締め、また一日一日、一瞬一瞬を大切に、ピーコさん始め4頭のチンパンジーたちと付き合っていけたらと思います。
(新米チンパンジー係 伊原)