更新日:2016.12.11アサヒの食事
更新日:2016.12.11
アサヒの食事
アリクイの仲間は長い舌で主食のアリを舐めとって食べます。野生のミナミコアリクイは1日に3000匹ものシロアリを食べると言われていますが、動物園でそれだけのシロアリを準備することはなかなか難しいことです。では野毛山のアサヒは、日々どんなものを食べているのでしょうか・・・。そんなアサヒの食事をご紹介します。
こちらが、普段、アサヒに与えているエサです。この中にはヨーグルト、馬肉、アボガド、プルーン、虫を食べる動物用のペレットが入っています。アリからは想像も付かないようなものばかりですよね。アリクイには歯がないため、このままでは食べられません。そこで・・・
ミキサーの登場です。エサ全てをミキサーにかけ、食べやすいよう流動食にするのです。
できあがったエサがこちら。例えようのないものになりましたが、アサヒにはこの状態で与えています。
1回に与える量は約200gです。これを朝と夕方の2回、与えています。早速与えてみましょう。
こちらがエサを食べている様子です。もう少し近づいてみますと・・・
ちゃんと食べていますね。この写真だと分かりずらいのですが、ちゃんと舌を出し入れしながら食べているんですよ。なので時間も少しかかります。今の時期は1日合計、大体300~350gくらいの量を食べています。
流動食なので、食べた後は口の回りが汚れていいます。アサヒの口回りが汚れていたら、それは食後のサインです。これから本格的に寒くなる季節です。寒さが苦手なアサヒは屋内での生活になりますが、相変わらずマイペースに過ごすアサヒに会いにいらして下さい。
(飼育展示係 山口進也)