更新日:2021.04.22仲がいいのか...悪いのか...
仲がいいのか...悪いのか...
グレビーシマウマの「ココロ」と「ラッキー」。
年末から同じ展示場に出る時間を作り、一緒に過ごす練習を重ねてきました。
それぞれエサを食べていたり
なんとなく一緒にいたりと落ち着いてきたかなと思った矢先...
小競り合いが頻発しています(汗)これまでも多少の小競り合いはありましたが、「ココロ」が激しめに仕掛けるようになりました...。
しかも...わざわざ「ラッキー」に歩み寄って仕掛けにいきます。
この小競り合いが見られるようになったのは2月下旬の「ココロ」の初めてのはっきりとした「発情」以降です。グレビーシマウマは季節繁殖ではなく、1年中繁殖ができ、発情は20~30日周期で数日間となります。発情が来ると、雄にアプローチをしたり、陰部の腫脹などの兆候が見られます。
「ココロ」は3歳になり発情がきても良い年齢となりました。
しかしこれまで、未成熟な「ココロ」は明らかな発情の兆候は確認できておらず...
担当者のカメラにはその兆候を逃さないように撮影した「ココロ」のお尻コレクションが増えていくばかりでした。
そんな2月下旬です...
いつも通り「ココロ」のお尻のにおいを嗅ぐ「ラッキー」。
その後、「ラッキー」が「ココロ」を追いかけだしました。シマウマのオスは発情したメスを追い回し、メスが許容すれば交尾にいたります。
この日は「ラッキー」も交尾を試みました。ただ、未熟な2頭ですから、初めからうまくはいきませんよね。
そして、この発情が終了した後から先にお話した「ココロ」からの小競り合いも始まったのでした...。
「ラッキー」はまだ性成熟に達する年齢ではないので、大人に一歩近づいた自分より強いか頼れるか、繁殖相手としてふさわしいかなど試しているのでしょうか...。
そんな「ラッキー」も性成熟に向け、体や行動の変化も見られるようになりました。
こんな風に寝てしまうマイペースな「ラッキー」ですが、「ココロ」に拒まれても近づいて行く折れない心を持った強い子です。
今後も2頭の様子によって、一緒に過ごす時間にしたり、1頭でのんびりする時間にしたりする予定です。そして、2頭が怪我をしないように、2頭の様子を見逃さないように、しっかりと獣舎の陰から見守りたいと思います。
(飼育展示係 落合)