更新日:2021.10.03ホト 安らかに
更新日:2021.10.03
ホト 安らかに
9月21日、朝タヌキの寝室をのぞくと
すでに横たわり、冷たくなっているホトがいました。
野毛山動物園に来てから12年3か月14日、その生涯を静かに終えたのです。
タヌキの寿命は、飼育下で10年くらいと言われ
12歳は十分長生き、と言えなくはないのですが
もっと長生きの個体もいるので、やはり残念です。
この写真は、2009年11月に撮ったホト(その年の6月に保護されてきました)。
すっかり成長し冬を迎える前に、丸々としています。
顔立ちがよく目もぱっちり、美人なタヌキでした。
亡くなる前のホトは、2,3日食欲がなく箱の中で寝てばかりいました。
それでも外に出たがり、具合が悪くなる前は
エサを食べいつもの展示場の箱で寝ていました。
そんな姿をご覧になった方も多いかと思います。
苦しむこともなく静かに旅立っていったのが何よりも救いです。
解剖の結果、いくつかの内臓に傷みはあったものの、
年齢を考慮して死因は「老衰」ということになりました。
ホンドタヌキ代表として野毛山動物園を支えてくれた保土ヶ谷区出身の"ホト"。
長い間ありがとうございました。
またホトをごひいきにしていただいた方々にもお礼申し上げます。
ホト安らかに。
(飼育展示係 田島)