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更新日:2021.10.12もう広げられます!!

更新日:2021.10.12

もう広げられます!!

台風から始まった2021年の10月も半ばになり、今年の春に誕生した白クジャクの雛たちは孵化後5カ月が過ぎました。

今はもうかなり大きくなっていて、とうに『雛』ではないですが、あの2羽はどう成長しているのでしょうか?

育雛器の中で2羽の雛が寄り添ってる様子.jpg

(左№24、右№23

今回は羽に注目して2羽の成長ぶりをお届けしようと思います。

※5か月間をダイジェストでお届けしますので、少々長くなります。よろしければ、お付き合いください。

孵化後20日。雛2羽で止まり木に止まる様子.jpg

孵化後約20日。

すでに頭の上にある冠羽が生え始めていますが、まだまだ短いですね。

(左№24、右№23

孵化後20日。№23が初めて尾羽を広げる.jpg

インドクジャクといえば、上尾筒を広げることで有名ですが、こんな小さいころから尾羽を広げる練習もしていました。

人工育雛なので親鳥が教えたわけでもないのに、動物の本能は本当に不思議です。

※まだ上尾筒がないので、尾羽のみを広げています。

(広げているのが、№23

孵化後1ヵ月半。2羽で止ま木。慎重に方向転換.jpg

孵化後1カ月半。

この頃から休息する時は止まり木を利用することが増えてきました。

でも方向転換の際には、まだ慎重さがうかがえます。

(左№24、右№23

孵化後1ヵ月半。日中は2羽でお散歩.jpg

日中、飼育担当者が清掃や餌やり等の作業している間、体力づくりの運動がてら、獣舎内をお散歩するのが日課になりました。

※獣舎内を散歩させる際は脱出防止のため、事前に施錠確認等の安全対策をとり、飼育員監視のもと行っております。

(左№23、右№24

2羽が暮らす部屋に金網を張る.jpg

孵化後2カ月半。

体がどんどん大きくなってきたので、2羽だけのお部屋を用意しました。

ヘビ対策のため、夜間は室内のケージ.jpg

本当はもっと早く広い部屋に移してあげたかったのですが、ちょうどこの頃、獣舎内にアオダイショウが出没。監視できない夜間は危ないので、室内のケージで過ごしてもらっていました。

孵化後2カ月。新居の止まり木止まる2羽.jpg

外からヘビが侵入できないよう、収容小間の格子すべてに金網を張る修繕を済ませてから移動させました。

(左№23、右№24

※この頃より№23の冠羽を№24が悪戯してつつくようになってしまいました。なので、№23は短めです。

孵化後2か月。箒に対し威嚇で尾羽を広げる№23.jpg

23は清掃時に飼育員が使う手箒に興味津々。

だいぶ長くなった尾羽を広げ、手箒に対して威嚇しているようです。

そういえば、キジ舎で暮らす色クジャクのジャック(雄)も同じ手箒を敵対視したことがありました。これも本能でしょうか???

孵化後4か月。足がたくましくなる.jpg

そして孵化後4カ月。

2羽とも随分足がたくましくなってきています。

止まり木に止まる足が力強い!

(左№23、右№24

無事に成長してくれている2羽ですが、人工育雛で飼育員に育てられたインドクジャクなので、あまり人馴れしすぎてしまうと今後何かと問題が起こることも想定されます。

なので、インドクジャクとしての社会勉強も兼ね、同じ獣舎に暮らす白クジャクのモモ(雌)の部屋に散歩の時だけ入らせてもらうことにしました。

先輩クジャクのモモに対して威嚇する№23.jpg

お邪魔させてもらっているにもかかわらず、生意気にもモモに対して威嚇する№23

モモは№23がまだ幼いクジャクと分かっているので、№23がモモに近づきすぎると軽くつつくふりをして、他個体との距離感の取り方を教えてくれていました。

一番最新の2羽の写真。止まり木に止まってる。.jpg

孵化後5か月。最新の写真です。

(左№24、右№23

こんな風に飼育員が教えてあげられない部分である『鳥としてのノウハウ』を、成鳥のインドクジャクたちが補ってくれています。

これからは先輩クジャクたちの助けを借りて、№23と№24をみんなで育てていこうと思っています。

飼育展示係 大谷