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おめでとう!ヤサブロー!の写真

更新日:2022.07.13おめでとう!ヤサブロー!

更新日:2022.07.13

おめでとう!ヤサブロー!

みなさんこんにちは。

今日(7月13日)はなんと!タイトルにもある通り、ヤサブロー6歳のお誕生日です!!

誕生日の数日前にいつものエサをお誕生日仕様にしてみました!

お誕生日仕様のエサ.jpg

ヤサブローの反応はというと...

エサを食べるヤサブロー.jpg

カメラ目線のヤサブロー.jpg

おいしそうに食べていました!

しかし、いつもの入れ物に入れたエサも差し出すと

すぐさまそちらのエサを食べていました...(笑)


そして、ヤサブローの誕生日を迎えるにあたり振り返ってみると、

言い訳になってしまいますが、ふれあい再開に向けた準備に追われており

ヤサブローの生い立ちについてあまり知らない!ということに気づきました...

というわけで、昔のブログや飼育日誌を引っ張り出して

ヤサブローの生い立ちについて調べることにしました。

袋から顔を出すヤサブロー.jpg

(袋から顔を出すヤサブロー)

すると、ヤサブローの母親はヤサブローが出袋した約1か月後に肺炎のため亡くなっていたことがわかりました。

昨年の誕生日ブログでも書かれていますが、ワラビーは約6か月で出袋し、

母親の袋と外の世界を出たり入ったりしながら成長していきます。

お母さんtとヤサブロー.jpg

(ヤサブローとお母さん)

そして、約8か月で母親の袋から完全に出て生活を始めますが、

約1歳になるまで袋に頭を入れて乳を飲み続けます。

このように母親とのかかわりが密な時期にヤサブローは母親を亡くしてしまいました。

当時の日誌には、『他個体からも人からも逃げ、孤立している』『驚いて走り出すので注意』

など急に母親がいなくなってしまったヤサブローの不安な様子が記録されていました。

その後は、食欲もあり順調に体重も増え、成長していったようです。

2歳のヤサブロー.jpg

(2歳のころのヤサブロー)

近年は、カンガルー病(細菌が口腔内の傷から入り、骨が化膿し腫れてしまう病気)により

たびたび治療していました。

現在は、カンガルー病の症状も治まり、少し怖がりな一面もときおり見られますが、

エサを持って入ると近づいてきたり、写真を撮っているとカメラに近づいてきたりと

穏やかに過ごしています。

小松菜を食べるヤサブロー.jpg

今年で6歳になったヤサブローですが、

これからもヤサブローが健康にいきいきと過ごせるようにしていきたいと思います。

6歳になったヤサブロー.jpg

みなさんにもヤサブローはもちろん、野毛山動物園のオグロワラビーたちを

見守っていただけるとうれしいです。


飼育展示係 サトウ