更新日:2022.07.14今日は「世界チンパンジーの日」!
今日は「世界チンパンジーの日」!
本日7月14日は、「世界チンパンジーの日」です!
「世界チンパンジーの日」とは1960年7月14日に、
野生チンパンジー研究の第一人者であるジェーン・グドール博士が、
調査地であるアフリカ・ゴンべの地に初めて降り立った事を記念し、
チンパンジーの魅力や現状を多くの人々に知ってもらうために、2018年に制定されました。
「世界チンパンジーの日」に合わせてどんな内容を書こうかなぁと過去の写真を見ていたところ、
現αオス・コブヘイの懐かしい写真が出てきたので、「世界チンパンジーの日」記念に、
これまであまり記事にした事のなかったコブヘイのこれまでの歩みを、
写真とともに振り返ってみたいと思います!
1995年、秋田市大森山動物園で誕生したコブヘイは、
2002年にブリーディングローン(希少動物の繁殖を目的に動物園同士で行う動物の貸借)で、
野毛山動物園へ来園しました。
当園にやって来た時の年齢は6歳10か月、今のコウタロウより1歳年上のまだまだコドモでした。
先住のピーコさんとは、来園後まもなく同居し、2頭はすぐ仲良しに。
写真はピーコさん(左)にせっせとグルーミングするコブヘイ(右)です。
日向で仲良く休憩する、ピーコさん(奥)とコブヘイ(手前)。
ピーコさんは現在のコウタロウと同じように、まだコドモのコブヘイの面倒をよく見てあげていたそうです。
当時隣に暮らしていたマントヒヒのケージに枝を入れて、マントヒヒ達と遊ぶコブヘイ。
遊ぶ事が大好きな性格は、オトナになった今でも変わっていません☆
2005年、9歳になったコブヘイ。
体格や顔つきが、かなりしっかりしてきたのが分かります。
2008年、12歳になったコブヘイ。
大人の証である顔の黒色の部分が、だいぶ増えてきました。
また同じく2008年には、メスのミラクル(中央)が旭山市旭川動物園から来園。
心優しいコブヘイ(右)とピーコさん(左)のお陰で、ミラクルもすぐに群れに入れました。
そしてコブヘイとミラクルの間には、2011年にルイ(メス)、2016年にコウタロウ(オス)が誕生!
コブヘイは2児の父親になりました。
写真は幼いコウタロウ(左)と遊んであげているコブヘイです。
そしてこちらが、現在26歳になったコブヘイ。
若干子供っぽいところはあるものの(笑)、立派なチンパンジーに成長しました。
ピーコさん(右)に、コドモ時代と同じようにグルーミングをするコブヘイ(左)。
体もピーコさんより大きくなりましたが、今でもお互いに一番安心できる相手のようです。
今回はこれまでのコブヘイの歩みを、簡単ではありますが振り返ってみました。
この記事を通して、チンパンジーは我々ヒトと同じように成長し、
ヒトと同じように一生を送っていくという事が、少しでも皆さんにお伝え出来ていたら幸いです。
さて、現在野生のチンパンジーの生息数は、100年前には100~200万頭だったのが、
約35万頭にまで減少しています。
その主な原因は、森林伐採や開発などによる生息地の減少、
食用やペットにするための密猟など、我々ヒトによる行為が大半を占めているのです。
ヒトにとって進化の隣人といえるチンパンジー。
そんなチンパンジー達の明るい未来のために何ができるか、
これからも皆さんと一緒に考えていけたら、とても嬉しいです。
(チンパンジー係3年生 伊原)