更新日:2022.08.19夏のカグー展示場事情
夏のカグー展示場事情
暑い中、セミの鳴き声が響き渡る季節になりました。
セミは「卵」から「幼虫」そして「成虫」へと成長の段階で姿を変える虫です。
木の幹や皮に産み付けられた卵から孵化した幼虫は、土の中に潜り込みます。
幼虫の期間は、セミの種類によって異なり、長いものでは5年以上、幼虫のままの種類もいるそうです。
そして土から出てきたセミの幼虫が羽化し、みなさんのよく知る成虫が元気に飛び立った後に
残されるのがセミの抜け殻です。
カグーの展示場内でもセミの抜け殻をいくつも見つけることができます。
展示場の中だけでも10個以上見つけることができました。
抜け殻があるということは、羽化したセミも展示場内にいるということ...
また、展示場内に侵入するセミもいるようで...
私は毎日セミに驚かされながら、飼育業務を行っています。
その一方、カグー達は毎日楽しそうに、セミ探しをしています。
(セミを狙うミドリン)
前回のブログ(https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/nogeyama/details/107.php)
でも紹介しましたが...
カグーは虫などを食べる動物食の鳥です。
つまりセミは、カグーにとって旬のごちそうです!
セミがいるのを見つけると、近くまで駆け寄り...タイミングを見計らって、
くちばしで上手に捕まえます。
(セミを捕まえたミドリン)
毎回撮影したいなと考えていますが、人間が見つけるよりも先に獲物を見つけて捕まえるため、
撮影にはとても苦労するとともに、生まれながらのハンターだなと感じます。
そして話は変わりますが...
横浜市中央図書館では、8月21日(日)まで "国内で野毛山動物園だけ" ないきものパネル展を開催しています!
実はカグー、野毛山動物園でしか展示していないんです!
このパネル展では動物園で見るときのポイントなども紹介されているので...
動物園にお越しになる際は、横浜市中央図書館に少し寄り道してみるのはいかがでしょうか?
(あと数日で終わってしまいますが...ぜひ行ってみてください!)
セミ爆弾に怯えるカグー担当