更新日:2022.09.18キリンのレントゲンチャレンジ!
キリンのレントゲンチャレンジ!
これはなんでしょう?
これはキリンの「そら」の左前肢の前膝のレントゲン写真です!
これまでのハズバンダリートレーニングは早期発見や予防的処置を目的に、採血や削蹄など取り組んできました。
そして、昨年度からは10歳を迎えた「そら」に対し、年齢を重ねていく中で生じる不調に対応するための
治療トレーニングを始めています。
昨年度は投薬治療ができるように、筋肉注射と静脈注射へのトレーニングを行いました。
これによって、経過観察だけでもなく、経口投薬だけでもなく、
麻酔をかけずに注射による投薬ができるようになり「そら」にとって治療の選択肢が広がりました。
(今年の夏も夏バテしましたが、大好きな木の葉を食べて乗り切りました!)
そして、もうひとつ昨年度から始めたメニューの一つに「レントゲン」があります。
現在「そら」の関節や蹄などには異常はみられないため、緊急に迫られたトレーニングではありませんが、
その時がいつ来るかわかりません。そして、正常な状態を把握することも異常を察知することに繋がります。
さて、このレントゲントレーニングですが、これまでと少し異なるのは、人と必要機材の数です。
これまで採血や触診、削蹄など担当者と獣医の2名体制がほとんどだったのですが、
レントゲン撮影では最低4名が必要になります。
また、撮影にはレントゲンカメラ、カセッテ、防護服、コードリールなどキリンたちが
普段目にしないものを使用します。
そこで、撮影に関わる人員でのトレーニング、器具を用いたトレーニングなどをコツコツと行ってきました。
(カセッテを差し込む動作確認中)
撮影部位にカセッテを差し込む動作では、初めての動きに「そら」が驚いてしまう可能性も考えられたため、
初期は差し込む役割を担当者が行い、安全を確認しながらトレーニングを重ね、獣医にバトンタッチしました。
そして、いよいよレントゲンの撮影チャレンジです!
※動画からのピックアップのため画像が悪いです。そして、カメラの位置が悪く、
みんなの背中しか映っていません(汗)
(撮影に挑む獣医さんたち)
当日は、カセッテを差し込む獣医、レントゲンのカメラを持つ獣医、シャッターを切る獣医、
「そら」に強化子を与える担当者。そして、そばで見守る「モミジ」で挑みました。
結果は・・・最初の写真の通り無事に撮影することができました!!
(撮影を終えて、安堵して去っていくカラフルな獣医&担当者)
もちろん、改善の余地はまだたくさんあります。
撮影する部位も前後左右、前膝や球節、蹄などたくさんあります。
それでも、「そら」の将来に備えたレントゲン撮影のスタートを切ることができました。
まだまだ、やっておきたいことはた~~~くさんあるので、一歩ずつ前進していきたいと思います。
(レントゲン戦士オレンジャー 落合)