更新日:2023.03.23出会いと別れの季節
出会いと別れの季節
2022年4月から2023年3月に保護された動物について紹介します。
以前、保護された鳥類やタヌキなどについてブログにて紹介させていただきましたが、
1年の終わりということでまとめて紹介していきたいと思います。
1年で保護された動物は・・・
哺乳類だと、
主にタヌキ、ときどきアブラコウモリが保護されました。
タヌキは以前ブログで紹介しましたが、疥癬症・親がいなくなった子ダヌキ・
交通事故などによるケガが原因でやってきました。
アブラコウモリは暑さに耐えきれず屋根裏から落ちてしまったり、
冬眠しようとしている時に温度変化により住処から落ちて弱ってしまったりなどが原因でした。
鳥類だと
スズメ、ヒヨドリ、ツバメ、シジュウカラ、カルガモなど
よく普段の生活でも見ることができる種類が保護されました。
また、アオサギやカワウなど水辺にいる鳥類も時々やってきました。
鳥類は、保護された原因はケガ・巣が壊れたヒナ・巣立ちの練習中に親を見失ったヒナなどでした。
昨年から鳥インフルエンザが長い間流行して、
鳥類の受け入れが子育て期が少し過ぎた6月以降に延長されていたことと、
再度9月頃に発生していたため、約3か月の受け入れ期間でした。
そのため、鳥類の保護は以前よりもやや少なめでした。
3月までで保護された動物には救えなかった命もありましたが、
多くが野生に戻ることができました。
傷病鳥獣保護の担当のお仕事は
動物の種類や動物の状態によって扱い方や飼育の仕方もそれぞれ違い、
臨機応変に対応していく必要があります。
また、動物園にいる健康的な動物とは違い、弱った生き物の命に向き合うため、
些細な変化を見逃さないよう気を付けていかなければなりません。
救いたくても衰弱して救えない動物もいて、なかなか難しいお仕事ですが、
いろいろな動物種の対応の仕方等を学ぶことができるため、
貴重な経験や知識を得られるお仕事でもあると思いました。
そして、最後に私事ですが、3月をもって野毛山動物園を卒業します。
今年度1年間の傷病鳥獣のブログを読んでいただいた方、
仕事でお世話になった方々ありがとうございました。
ブログの度にお伝えしていますが、
弱っているように見える動物を見つけても、
かわいそうだからとすぐに保護するのではなく、少し様子を見てください。
そして、各地域の受け入れ施設に相談してください。
これからも野毛山動物園をよろしくお願い致します!
(人と動物にとって平和な世界になりますように...傷病担当より)