更新日:2016.08.05インコの巣立ち№3
インコの巣立ち№3
例のゲームが配信されましたが皆様いかがお過ごしですか?
園内でも多くの方が遊ばれているのを見受けられますが、野毛山動物園は坂が多く、段差も多いので歩きながらのスマホの操作はお気を付けください。
話はそれましたが、インコ3兄弟の最後に孵化した個体が無事に巣立ちましたので今回はその報告です。
5/26と5/28に孵化した個体は前回のブログのあとに無事に巣立ち飛翔を確認できるようになりましたが、5/30に孵化した個体はゆっくり成長していたこともあり、孵化してから44日後に巣の外に出てくるようになりました。
ルリゴシボタンインコの巣立ちは35日~38日ほどなので巣外に出てくるまでの期間は許容範囲ですが、いままでみた巣立ち雛に比べると体の大きさが2/3ほどしかありませんでした。
このまま無事に飛翔できるようになるのか不安でしたが、巣外に出てからの雛の運動能力の向上はめまぐるしいので、この個体もそうそうに識別用の足環をつけます。
ルリゴシボタンインコゲットだぜ!
例のゲームにでてくる万能ボールを使えばあっという間に捕獲できるかもしれませんが、そんなもの和鳥舎にはないので気合の素手取りです。
(巣の外に出るようになりましたが、うまく飛ぶこともできないので、捕獲網より素手で捕まえたほうが安心、安全です)
今まで足環をつける道具を紹介していませんでしたが、こんな見たことないような道具を使い足環を整形していきます。
(例のゲームにもないと思います)
器用な人なら片手で鳥を持ち片手で足環を整形することができると思うのですが、不器用な僕は両手ともぎゅっと握りしめる可能性があるので、他のスタッフに雛をもってもらいます。
今回の足環装着は前々担当者に協力してもらったのですが、前々担当者いわくルリゴシボタンインコは正面の顔が可愛いとのことです。
感性は人それぞれなので否定しませんけど肯定もできません。
ただ、前3枚いずれの写真もルリゴシボタンインコがカメラ目線なのが気になります。。。
足環をつけたあとは展示場にもどしておきます。
いままでの雛同様はじめは足取りもおぼつかず、その日は自力で巣に戻ることも出来なかったので人の手で巣に戻してやりました。
数日の間はこのような状況でしたが、1週間もすると飛翔できるようになり、気づけば他の雛と見分けがつかない大きさにまで成長しておりました。担当としても暑くなりすぎる前にすべての雛が無事に巣立ってなによりです。
しばらくは夏の気温、湿度もあるので繁殖は休止させ、親鳥たちに次の繁殖まで英気を養ってもらおうと思います。
飼育展示係 大滝