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更新日:2017.10.18「そら」、削蹄トレーニングも頑張っています!

更新日:2017.10.18

「そら」、削蹄トレーニングも頑張っています!

2歳のころから始めたハズバンダリートレーニング。

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トレーニング中の「そら」。この時間は「そら」との大切なコミュニケーションの時間でもあります。

「そら」には日課となっているトレーニングのひとつに削蹄があります。なぜなら、「そら」のお母さん「マリン」は生前、過長蹄といって蹄が自然と削れずに伸び過ぎてしまっている状態でした。そのため、同じ飼育施設で暮らしていく「そら」も過長蹄になる可能性があると考えられたため、早くから取り組んできました。

そして、蹄ケアのトレーニングを初めた2014年の秋には前肢の蹄の先を削ることができるようになりました。また、2015年の秋からは、蹄底のケアに向けたトレーニングを始めました。

合図で前肢を上げてもらい、台の上に乗せます。

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そして、球節から折り曲げてクッションの上に乗せ、蹄底を確認します。このとき、蹄底についた砂や糞などをブラシで落とし、必要があればやすりをかけます。

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今のところ、蹄の状態に問題はないようです。

そして、次に取り組まなければならないことは明確でした。それは後肢削蹄ですね。

こちらも、合図で後脚を動かすトレーニングから始めました。最初はトントンと叩く合図に「なんだよ~」という感じで後脚を動かす「そら」。でも、その動きを活かし、トレーニングを続けていくと、この合図は「後脚を動かすのか!」と理解したようで、ちょこんと後脚を上げるようになりました。

そして、次は台を置いて、乗せるという動きに変えていきます。台の高さを変えていき...そして、そして...ついに!

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削蹄用の台に乗せてくれました。

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削蹄中の様子はこんな感じです。

まだ、後肢削蹄においては未完成なトレーニングのため、担当者があたふたする様子が多いですが、これから回数を重ねていきたいと思います。

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しっかりやってよね~と言いたそうな「そら」。

マイペースな「そら」ですが、トレーニングセンスは抜群なので、あとは担当者が頑張るのみです!そして、いつか「モミジ」のトレーニングにも取り入れていきたいです。

(飼育展示係 落合)