更新日:2017.12.27大掃除で野毛山動物園の歴史を感じる
更新日:2017.12.27
大掃除で野毛山動物園の歴史を感じる
はやいもので今年も残すところわずか数日ですね。
動物園でも、12月の休園日に飼育職員総出で恒例の大掃除をします。掃除をすると、ごみがでる、というわけで普段は出せなかった粗大ごみを捨てる日がありました。
動物たちのために、ケヤキなどの落ち葉を1年分ストックしている「旧類人猿舎」と呼ばれる建物があります。かつてはオランウータンが飼育されていた場所で、今は何の動物も飼育しておらず、類人猿舎前の柵の奥にひっそりとあります。昨年の使い切れなっかった落ち葉を捨て、今年の落ち葉を運び入れた時に部屋の奥からこんな箱が見つかりました。
箱の中身は、古い魚類水槽のライトでした。おそらくタナゴ舎で使っていたものでしょう・・・。
箱にずいぶん年季が入っているなあ、と眺めていたところ、
箱の内側に新聞が張り付けられていました。
ふと見てみると、
「今日」を「けふ」と表記していたので、これはかなり昔のものでは?
切れ端には「昭和二年四月」の文字が!
野毛山遊園地として開園した昭和26年よりもはるか前ですね。
当時の職員の着替えなどを入れて持ってきた箱だったのでしょうか?
今となっては知る由もありません・・・。
野毛山動物園に勤務して9年が経ちこれまでかなりの年代物の数々を見ましたが
ここまで古いものは初めてでした。
掃除といえばもう一つ。
掃いても掃いても、翌日にはまた積もるモミジの葉。
掃除をしていると、コンドルのジュンが寄ってきました。
遊んで!と誘ってくるのですが、竹ぼうきに興味津々。
だんだんとヒートアップしてきて、
大興奮して首が赤くなりました。
みなさん、大掃除はお早めに・・・。
そして、よいお年をお迎えください.
(飼育展示係 橋本)