更新日:2018.06.19アンラッキーだけどハッピーエンド!
更新日:2018.06.19
アンラッキーだけどハッピーエンド!
ある日保護されてきた鳥たち。
なんと巣ごとの保護です。
どうやら運搬資材の中に巣を作ってしまったらしく、輸送されてきてしまったようです。
ある程度育った雛のほかに、卵も入っていました。
きっと親鳥たちは急に巣がなくなってしまい、雛もいなくなってしまって、びっくりしたことでしょう。
なんて不運な鳥たち!
この鳥たち、何の鳥かというと、ハクセキレイという鳥です。
この巣のままでは飼育できないので、ケージに移しました。
全部で4羽いて、個体識別をするために足環もつけています。
大人のハクセキレイは、長い尾羽を上下させながら歩いている姿をよく見かけるかと思いますが、まだこの子たちは尾羽が短いです。
初めのうちは、動物園で与える餌を自分では食べなかったので、1羽ずつつかまえては、嘴をこじ開けて与えていました。
しかししばらくすると自力で採食するようになったので、様子を見ながら、狭いケージから出し、飼育部屋で飛ぶ練習をしてもらうようにしました。
そしてそれから1週間後・・・。
ついに野生に帰る日がやってきたのです!
梅雨の晴れ間が数日続く日を見計らい、園内某所で、日ごろ傷病鳥獣のお世話をお手伝いしてくださっているリハビリテーターさんにも見守られながらの放野です。
ふたを開けて、
いざ野生へ!
めでたく、みなきれいに飛び立ちました。
ハクセキレイが巣ごと保護され、そのすべての個体が放野できることはなかなかないため、貴重な経験となりました。
野生に帰っても、たくましく生きていってほしいものです。
(飼育展示係 小野)