更新日:2018.06.21
大池のカモたち
園内にある大池では、数種類のカモを飼育展示しています。ここ2~3年、各地で起こる鳥インフルエンザの流行に対する感染予防のため、流行期間はカモたちを感染から避けられる屋内で飼育しています。昨年度は、鳥インフルエンザ対策が終了した春に、カモたちを一度に大池へ放したところ、勢力争いが起こり、強いカモが弱いカモを執拗に追いやる姿が目に付きました。
そこで、今年は、弱いと思われるカモたちから日にちを空けて段階的に放鳥していくことにしました。
大池へ放す前に、まず、獣医さんに健康チェックをしてもらいます。胸のあたりの肉の付き具合や、足裏の確認等をします。
足の裏は大丈夫かな?
そして、最後に箱に詰めて体重測定をします。体重は、記録しておくことにより、今後の個体管理に役立ちます。
放鳥する際も、箱から出したカモを抱えて、そうっと陸に置いて様子を観察します。
今回初めて大池に放鳥したツクシガモのペアは、どのランクに位置するのか分らなかったので、もともと強かったアカツクシガモよりも先に放鳥しました。
その後数日間は、先に放したツクシガモペアが、アカツクシガモペアよりも優勢のようでしたが、今では、ある程度の距離を保ちながらも皆落ち着いて過ごしています。
今後も、カモたちが争うことのないように見守っていきたいと思います。
(飼育展示係 五十嵐)