更新日:2018.10.19肉さえあれば・・・
更新日:2018.10.19
肉さえあれば・・・
インドライオンのラージャーは
3か月に1回、採血を行っています。
何でか?というと・・・
ネコ混合ワクチンの効果が持続しているかを
調べるためです。
ラージャーが所定の位置で伏せたら
大好きな肉をあげます。
と同時に手製フックを使用し
尻尾を手前に引き寄せ、隙間から通路へ出します。
その間ラージャーへはコンスタントに肉を与えます。
肉を食べているラージャーは
尻尾を引っ張られてもへっちゃら。
アルコールで消毒し
針を刺したら...
こんなに血が採れました。
後は止血をして終了です。
この間も肉の供給は怠れません。
でも肉さえ食べていれば幸せなラージャー。
ほんとに良い子です。
結果は...
抗体がありまだワクチンの効き目があるようです。
他の血液性状も異常なし、でした。
さて、この記事を書いている時、
残念なニュースが飛び込んできました。
それは「インドでライオン大量死=希少種、ウイルス原因か」
というものです。
野生のインドライオンは、ガイドの時毎回お話しているように
インド西部のギル森林国立公園にのみ生息しており、
今年の3月には、600頭以上になり絶滅から少し遠のいた、との
うれしいニュースがあったばかりなのですが...
今回のニュースは、今月初めに3週間という短期間に23頭が死に
そのうち5頭がジステンパーウィルスに感染というものです。
何とか蔓延せず収束することを祈るばかりです。
ラージャーの定期的な採血は、健康診断も兼ねて
これからも継続していく予定です。
(やせヒゲ眼鏡 田島)