更新日:2019.01.02キリン舎の床材、お試し中。
キリン舎の床材、お試し中。
みなさま、明けましておめでとうございます。本年もマイペースな野毛山のキリンたちをよろしくお願いいたします!新年さっそくマイペースを発揮するのは、朝の出勤前に「モミジ」の寝室にお邪魔した「そら」。
この部屋を「モミジ」が使い始めてからは体重測定や雨天時の部屋移動の際にしか出入りしていなかったので、探索が楽しい様です。せっかくなので...
この部屋を使っていた2歳の頃と比べてみました。脚も首も長くなりましたね~。
ちなみに、今は扉の上にあごがのります(笑)
さて、本題にまいりましょう。
今回は閉園した後に「そら」が過ごす寝室の様子が今年度は少し変わりましたので紹介します。これまで、寝室の床材は稲わらを使用していました。床一面にワラを厚めに敷いていました。
閉園後、寝室に戻ってきた「そら」はエサをモリモリ食べた後、必ず座って一休みします。
その後は、歩き回ったり、立って休んだり、エサを食べたり、座って休んだりを繰り返します。すると...次の日の朝には床面が見えている場所ができてしまいます。
これはまだ良い方で、ひどいときは大きなワラボールが出来上がっていました...「そら」は足をあまり上げずに歩くので、ワラを蹴って引きずってしまうのです。
そこで、床材を変えたいな~と思っていました。キリンには砂が良いと変更している園館さんが多かったのですが、野毛山では施設的な点から寝室への砂の搬出入が難しく、どうしようと悩んでおりました。そこで、ズーラシアで使用している「おが粉」を参考に、野毛山の施設でも搬入しやすい「ウッドチップ」を試すことにしました。
初めて、「そら」に試した時の様子がこちら。
「なんだ、これは???」と少し戸惑いましたが、一通り確認したら気にせずにいました。
お試しをするにあたり、厚さはどれくらいが良いか、滑りにくいか、掃除方法をどうするか、そして...朝にはどうなっているかなどを確認。
足元を見てみると、蹄が埋もれています。
ちなみに、朝の様子はこちら。
床は見えていませんね。朝、おなかのあたりに木くずがついているので、座って休んでいるようです。このほかにも、なにか「そら」にとって不都合な点はないかなどを1年を通して確認中です。
蹄の裏も定期的にチェックして、木くずが蹄の間に入って取れないなんてこともなさそうです。
新年も動物たちにとってより良い環境になるように、動物たちの様子を確認しつつ改善していきたいと思います。
(飼育展示係 落合)