更新日:2019.04.26タナゴ舎に繁殖シーズン到来!
タナゴ舎に繁殖シーズン到来!
桜もあっという間に散り、すっかり春ですね~。というか、なんだか暑い!
さて、毎度おなじみ野毛山一地味なスポット・タナゴ舎が、一年で最も賑やかで忙しくなるシーズンが今年もやってきました。
そう、繁殖シーズンの到来です!
先陣を切ったのは、ホトケドジョウたち。
上の写真は3月頃のホトケドジョウの水槽です。
冬の間に、水草がすっかり枯れてしまいました。
なので4月に入ってから、産卵場所や孵化した稚魚の隠れ場所となる水草の一種、ウィローモスを、今年も大量に投入しました。
すると4月中ごろより、早速稚魚の孵化が始まりました!
孵化したての稚魚は、全長2~3㎜ほどしかありません。
水槽の中を漂うゴミと同じくらいの大きさなので、孵化した稚魚を見逃さないよう、毎日水槽の中に目を凝らします。
稚魚が見つからない場合は、水草をネットでツンツン。
すると驚いた稚魚たちが、水草の中から飛び出してきます。
稚魚をそのままにしておくと、やがて親たちに捕食されてしまうので、発見次第、稚魚育成水槽に移動します。
昨年は移動した稚魚の生存率がやや低かったのですが、その原因の一つとして、稚魚をネットですくって移動する際、ネットで稚魚の体が傷ついてしまった事が考えられます。
そこで今年は新兵器、「水ごとすくえるネット」を使用しています☆
また昨年は、小分けにした水槽で稚魚の育成を行ったのですが、稚魚の成長促進や作業効率を考慮し、今年は大きな90㎝水槽を育成水槽として利用し、様子を見てみようと思います。
また同時期に、ミナミメダカたちも産卵が始まったので、水槽内に産卵床を投入しました。
こちらも親からの食害を防ぐため、産卵床に卵が付着しだい、孵化育成水槽に産卵床ごと卵を移動しています。
そしてミヤコタナゴたちも、オスの婚姻色や追星、メスの産卵管がだいぶ目立ち始め、繁殖期特有の素早い動きも見られています。
ミヤコタナゴのメスが産卵管を伸ばして卵を産み付ける、カワシンジュガイも準備万端。
ゴールデンウィーク明け頃には、タナゴたちの水槽に投入しようと思っています☆
(飼育展示係 伊原)