更新日:2019.07.07餌クイズ~答え編~&砂肝が出来るまで
餌クイズ~答え編~&砂肝が出来るまで
皆様こんにちは!飼料担当です。
前回のブログ(こちら)で出題したクイズの答えはわかりましたか⁇
スーパーヒントを出したので、野毛山動物園に来園された事のある
お客様はきっとわかるはず・・・
はい。野毛山動物園でしか展示されていない、グレーの動物と言えば・・・???
カグーですね!!
このカグーの餌。実は大変手間がかかるので、
飼料担当が食べやすい大きさにお肉を切って、1回分の量を量って分けています。
4種類の内3種類(オキアミ、砂肝、牛ハツ)をコツコツと・・・
なぜ、飼料担当が作っているのか?最後まで読んでいただけるとわかりますよ(^_^)
では今回は、砂肝の餌が完成するまでを、紹介いたします‼
まずは砂肝を解凍します。
見てください!こんなに大量の砂肝!2㎏もありますよ‼
スーパーでは中々見かけない量に圧倒です( ゚Д゚)
この1個の半分を
このように細切りします。
なぜかと言いますと、カグーは野生下ではミミズなどの虫を食べていますが、飼育下でミミズを与え続けるのは難しいため、代替え品としてこのように細かく切って、ミミズに似せるためです。
これがまぁ時間のかかること‼
写真では伝えきれないのが、残念です・・・(´;ω;`)
そしてとっても地味~で時間のかかった集大成がこちら
1Kg分の砂肝の細切れです。1人では終わらない予感がしたので、途中から2人で切りましたが、ここまでの作業時間約1時間。
ふぅ~やっと終わった!ではありません‼
これから1食分の量に測って包みます・・・
ちょこん。この1食分の量はなんと10g
1Kgということは、100個包まなければなりません。
2人で協力して肉を量る係、ラップを包む&ちぎる係に分かれてせっせと包みます。
そして完成した写真がこちら‼
ババーン‼
包むのに1時間かかりました・・・。砂肝の餌が完成するまで合計2時間です。
そろそろお気づきでしょうか?なぜカグーの餌を飼料担当が作っているか???
普段せわしなく仕事をこなす飼育員。
担当動物の寝室、展示場の掃除、餌の切り分け、代番の担当動物、ガイド、・・・etc
2時間もかかる餌に時間を割いてる余裕などありません‼
そのため担当者に代わり、飼料担当がカグーの餌を作っています!
もし、カグーのお食事タイムをご覧になる機会がありましたら、
餌のほうも注目して見てください⁉
飼育展示係:永井