更新日:2020.02.25ヘサキリクガメ孵りました
ヘサキリクガメ孵りました
ご無沙汰しております。野毛山動物園爬虫類担当です。
最後にブログをあげてから、なんやかんやと月日が流れ気づいたら年が明けてました。
気づいたら、春先に生まれたホウシャガメたちはすくすく大きくなっていました。
気づいたら、一つ年をとっていました。
きづいたら、あの娘の命日が過ぎていました。
気づいたら、ヘサキリクガメが孵っていました。
孵化したのは2月3日でしたが、大人の事情諸々ありまして、ブログでのご報告が今となります。
孵化した2月3日は早めに野毛山動物園から巣立つ職員の送別会でした。
出勤し前日お休みを頂戴していたので、代番者に爬虫類館の様子をきいたところ、異常なしとのことでしたので、そのまま何も知らずに爬虫類館に向かいます。
当日は休園日でしたが、動物の様子を見たり、館内の照明をつけたり、換気をしたりして、ふと孵卵器の様子を見ると
この状態です。
爬虫類館に衝撃が走ります。とりあえず、代番者に確認をとってみると、前日はどうやら爬虫類館を閉めるまで嘴打ちはしていなかったようです。疑ってごめんなさい。というより、館内の窓あけるために一度この孵卵器の前を通りましたが、まさか孵っているとは思わなかったので、素通りでした。
ここまで、孵化していれば全身出るのも時間の問題だろうと個別の容器に入れ湿度を上げ孵化を待ちます。
出てこない。
二年ぶりの繁殖なのに出てこない。
昼休憩に入りたいのに出てこない。
夜、送別会あるのに出てこない。
さまざまな不安がよぎります。
よくみると、甲羅に卵殻がへばりついている様子です。
これじゃ出てこれないわけです。
甲羅にへばりついた卵殻にそっと白湯をかけ卵殻をふやかしてみます。
無事に出てきました。
当日はこれ以上なにもやれることはないので、そのまま個別の容器にいれ、そっとしておきます。
送別会には少々遅れましたが、無事に退職者も見送ることができました。
次は展示に向けてのご報告をしたいと思いますので、よろしければお付き合いください。
飼育展示係 大滝