更新日:2020.02.25アサヒのルーティン
更新日:2020.02.25
アサヒのルーティン
ご無沙汰しておりましたが、久々にミナミコアリクイのアサヒの近況報告です。
突然ですが、みなさまには毎日欠かさず行っている事柄はありますか?
やってもやらなくても特に問題はないけれど、これをやらないと『何となく落ち着かない!』みたいな流れや習慣のことを『ルーティン』と呼びますね。
有名なところで言うと、スポーツ選手が一連の所作をして試合に臨むなど、ゲン担ぎのような一面もありますが、「いつもと違うところを探す」ために行っている選手もいるそうです。
実は、最近アサヒにもこのルーティンがあります。
閉園後お部屋に帰ると、大体の動物たちは夕方のごはんを勢いよく食べるのですが、そこはアサヒ。すぐには食べず、早々に寝床へ向かいます。
ボルタリングの選手のように格子にカギ爪を引っ掛けて登っていき、止まり木にたどり着くと。
お世辞にも長いとは言い切れない(ごめんね、アサヒ。)後ろ足を目一杯伸ばし、止まり木に着地。
個人的にはこの場面が一番好きで、アサヒを愛おしく想う日常のひとこまです。
そして、上手に止まり木を歩き、寝床上にあるホットスポットで暖を取ります。
コアリクイは元々体温が低いためからか、亀の甲羅干しのような状態で数分間、体を温めた後、本格的に寝床に向かいます。
(意外とアクロバティックなこともできます!)
そして、寝床を入念にチェック。
前任者(飼育担当)からいただいた、お気に入りのフリースに頭から入り込みます。
アサヒにとって『やれやれ・・・』と思う瞬間でしょうか?
今日も1日お疲れ様でした。
「おやすみ、アサヒ。」
※夕方のごはんは、夜中に起きてちゃんと食べていますので、ご安心ください。
飼育展示係 大谷