更新日:2020.03.30グレビーシマウマのココロです
グレビーシマウマのココロです
春は新しい出会いの季節ですね。
野毛山にも桜の開花とともに新しい出会いがやってきました。主人公は「いしかわ動物園」生まれのグレビーシマウマの「ココロ(メス・2歳)」です。
グレビーシマウマは、細かい縞模様を持ち、シマウマの中で最も美しいと言われます。美しいと言われるがため、近年開発による生息地の破壊や乱獲等で個体数が減少し、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧ⅠB類に指定され、シマウマの中でも絶滅の危機に瀕しています。
国内では7園館21頭(野毛山を除く)を飼育していますが、毎年、各園館の職員が集まり、今後の繁殖計画などについて話し合い、種の保全に取り組んでいます。そして、野毛山においても、各園館の繁殖を推進するため、約2年ぶりに飼育を再開することとなりました。
さて、来園日となった3月23日。
前日22日の夕方に、いしかわ動物園を出発したココロは、長い旅路を経て、23日の9時頃、野毛山に到着しました。
寝室に入ったココロです。不安だよね...
突然、1頭で知らない場所に来たことを考えると、とても複雑な気持ちにもなります。だからこそ、担当者は動物たちの気持ちに寄り添い、幸せにできるように全力でサポートしていきたいと思っています。
不安そうではありますが、落ち着いて周りを確認する様子もみられました。
搬入の様子などは、改めてブログで紹介しますね。
まずはココロの様子や状態を確認しながら、寝室や担当者に慣れてもらい、その後、展示場やお隣さんのキリンの「そら」や「モミジ」とも関係づくりを行っていきたいと思います。※キリンの展示時間や個体などが不定期で変わる可能性もありますので、ご了承ください。
ココロが野毛山に無事到着したのは、ココロにたくさんの愛情を注いで育ててきた「いしかわ動物園」のココロの母親や飼育員たち、長い道のりを安全に輸送してくださった業者さん、そして、心配性の担当者をサポートしてくれた職場の仲間たちのおかげです。
担当者とココロの奮闘はもう少し続きますが、本当にありがとうございました。
輸送箱の扉を開けられたのも...みんなの協力があってこそ!
また、ココロに出会えた喜びとともに、いつまでも忘れないと誓ったモモタロウのことも思い出します。してあげられなかったことをできるように、しっかりと飼育管理できるようにココロとともに頑張っていきます。
みなさま、ココロをどうぞよろしくお願いいたします。
(飼育展示係 落合)