更新日:2020.04.17ホウシャガメの検卵
ホウシャガメの検卵
園長に情け容赦ない言葉をかけられた今日この頃皆さまいかがお過ごしですか。
知ってたけど言わなくていいじゃん。。。
はい、心の声はここまで、たくさんあるホウシャガメの卵を検卵したのでお伝えします。
爬虫類館ではだいたい週に一回、夕方にこそこそと検卵をしています。
なんで、夕方かというと検卵する場所が暗室にならないからです。
というのは表向きの理由です。
本当は、臭いからです。検卵して無精卵や中止卵と判断した卵は随時処分しています。処分するのには大変勇気がいります。もしかしたら、発生途中の有精卵の可能性もありますし、なにより臭いからです。
腐敗が進んでミイラのようになっているならまだしも、絶賛腐敗中の卵を割ったときの衝撃ははかり知れません。部屋に衝撃的な臭いが充満します。なので、検卵をするときはいつも爬虫類館を退舎する間際に行っています。
使ってるいのはこちらの鶏用の検卵器、こちらを卵の上部にあてて光の透過具合で発生を確認します。
カメの卵がというより、僕の検卵技術が拙いので判断に悩む卵も多いですが、はっきり発生している卵も確認できます。
こちら発生している卵。
こちら発生していない卵。
わかります?ちがい?
わからなくても仕方ないです。僕もわからないですから。
先週までこの卵発生なしって記録していましたし。。。
僕の主観だけで言えば、カメの卵の発生(血管の延び方)は鶏の卵と違うように思えます。
鶏の卵は血管がにょきにょき伸びる印象ですが、カメの卵は、帯状のボヤボヤしたものが大伸びていき、それが収縮しながら血管の形をなしてそこから更に伸びるという印象です。
あくまでも僕の主観でしかないので、高度な専門的技術をお持ちの方は暖かく見守る程度にしてください。決して燃やさないでください。
有精卵と確認してもなにができるわけでもないので、そのまま暖かく見守ります。
そして、発生を確認できなかった卵もなにかの拍子に発生するかわかりませんので、確実にダメな卵以外はそのまま暖かく見守ります。
そして、暖かく臭くなっていきます。
飼育展示係 大滝